離乳食期の手づかみ食べが育む「噛む力」と健やかなお口

あかちゃんがおもちゃで遊ぶ様子

ご挨拶

今年もお盆月8月を迎えました。さるすべり木の赤やピンクの花が街道に咲き青い夏空に鮮やかに伸びて映えています。そんな暑い夏に私は、夏風邪をひき10日ばかり咳が止まらず辛い日を送りましたがやっと元気になれました。体力が奪われる夏はいつにも増して健康管理に気を付けて行きたいと反省しております。皆様はどのような夏をお過しですか?

【お口が閉じるためには0歳の遊びが大切】という内容を新生児期から6ヶ月ぐらいまでお伝えしてきましたが、今月は、離乳食を始める頃の赤ちゃんの体の発達の様子とこのセミナーで学んだまとめを書いていきます。

離乳食を始める頃の子供の手の様子

つまみ

指の動きではつまみが出現し、親指の分化(親指が他の指と別々に動かせるようになること)が出てきます。

最初は、指示外側(人差し指から小指側にかけての動きや使い方のこと)親指のつまみ、その後は、親指の対立の出現が現れるため、つまみ遊びやポットン落としをさせると良いです。

熊手の握り

五指握りの獲得で多彩な物がつかめるようになります。ブロックなど5本指、手のひら全体で持つようになり、持ち変えるようにもなります。

四指対立

四指対立(ししたいりつ)とは、親指以外の4本の指(人差し指~小指)を親指に向かって曲げる・合わせる動きのことで、つかむカップやスタッキングカップを定位活動(くっつける、カンカンする)が同時に行うようになります。

まとめ

約10年以上【手掴み食べ】を通して噛むお口を育むことの大切さを学んできました。

そして母子教室や地域の子育てサロン、診療室の中で、『手掴み食べで離乳食を進めることで、噛むが育ち、自浄作用が高いお口を持つお子さんが育つこと』をお伝えしてきました。

しかし、中々手掴み食べを実践してくださるご家庭が少なく伝える事の難しさを感じてきました。

今回、生まれて間もない頃からの赤ちゃんの心と身体、指先や手の発達を教わることで、段階に合わせて、与えるおもちゃを適切に選び、部屋の中の環境を整える事からも手掴みで育てる準備が出来る事を学びました。

大切なお子様を、むし歯のない健康な子供に育てるために、「噛む」を育むこと、お口が閉じるように育てる大切さをお母さま方にご理解いただきたいです。

これは、本当に深い意味があることを学んできました。

むし歯がないにとどまらず、食べることの楽しさを知り、生きる力の強いお子様を育てる大切なことです。

親御様がこのことの深い意味を理解していただき、大切なお子様に噛むが育むような働きかけを子育てに取り入れていただけるか・・・。

食べる前から使うおもちゃも、お口をしっかり閉じて使う大事な役割を果たしている事、そしてその理解が重要な糸口になっていることを、これからしっかりお伝えしてきたいです。

お子様の色々な変化や様子を観察しながら、おもちゃ選びや与え方を工夫し声掛けをしていただくためには、お母様、お父様のご理解と日々の実践をお声掛けしていきたいと思います。

惠子ママとしてこれからのミッション❤がまた再確認できました。未来あるお子様を連れての親御様方に微力ながら学んだ内容を目の前のお子様、親御様を観察しながら愛情をもってお伝えしていきたいです。

むし歯予防マイスター®

野上歯科医院 hahahaサロンさくらんぼ🍒ロイヤルむし歯予防マイスター®野上恵子