噛む子を育むプレ幼児食®︎について

うつ伏せで寝転ぶ子供の写真

1月のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。

新年をどのようにお迎えになられましたか?我が家は両家の故郷富山県に戻り年末年始を過ごしてきました。

皆様、ご存知の通り北陸地方は元旦に大きな地震がありました。私たち家族、親族幸い無事でしたが、被災された皆様にお見舞い申し上げます。

夫と生まれ育った土地が一緒なのですがお雑煮もおせちも少し違います。30年以上結婚を重ねると両家のミックスみたいな味やお雑煮、おせちを作るようになりました。

そして今年は2月に赤ちゃんとお母さまの会で私が惠子ママとしてソロデビューでお話をする機会を頂いています。今までお勉強してきたことを丁寧にお話していきます。

本年も宜しくお願い致します。

プレ幼児食®︎について

今回のテーマは「プレ幼児食®︎」についてです。

1歳6ヵ月近くになると離乳食も完了に近づき大人と同じものが食べられるようになると書かれた本が多く見られます。しかし実はここに大きなハードルがあります。今まで離乳食をしっかり食べていたのにある時から今まで食べていたのに食べなくなる場合があります。これは奥歯が生え出してきた時期にみられる傾向です。

手掴み食べを積極的に行ってきた子供は第一乳臼歯の萌出が始まると、このような現象がみられることが多いです。中には第一乳臼歯の歯茎が硬くなり始めただけでも同様な現象が見られるようになることもあります。

れを「もう離乳食の軟らかさではなくなったよ!」というメッセージと捉えましょう。この時期、離乳食と幼児食との間に与える食事、アプローチの考え方をプレ幼児食®︎と言います。

離乳食完了期は子供の歯が教えてくれます。

では、離乳食から次のステップへの移行はどのようにしたら良いのでしょうか?

咀嚼機能の発達を促すには?

2019年3月に改訂された厚生労働省による授乳・離乳の支援ガイドでも12~18ヵ月離乳食の完了期としていますが咀嚼機能を見守っていくとはどのようなことをすればよいのでしょうか?

ママたちはこの時期とても悩まれます。

歯科の医療従事者の立場として「咀嚼機能を十分に発達させる時期」と考えこの時期にあった食事を指導出来ることが望ましいと思い、そこで考えたのがプレ幼児食®︎です。

プレ幼児食®︎は子供の「噛みたい」・「噛み切りたい」という気持ちに添って咀嚼機能発達をさせる食事なのです。

プレ幼児食®︎で重要な「噛み応え」・「丸のみ注意」・「味付け」のポイントを保護者の皆様にお伝えしていきます。

プレ幼児食®︎Q&A

離乳食完了期はいつ?

  • 離乳食の軟らかな食事を食べなくなった時。
  • 「第一乳臼歯(D)」の萌出が目安になりますが、食体験の個人差が大きく関係します。

離乳食の次の食事は幼児食?

  • いいえ、違います!いきなり大人と同じような食形態の幼児食は噛めません。
  • 嚙む力を促すためはには「移行食」が必要です。
  • 離乳食が終了時期を迎えた頃から「プレ幼児食®︎」を提供しています。ただし「今日からプレ幼児食®︎!」という事ではなく、離乳食とプレ幼児食®︎をいったりきたりしながらプレ幼児食®︎に移行します。

プレ幼児食®︎は、どんな食事?

離乳食より「噛み応え」がある食事。

注意!!

  • メニュー全ての食べ物を噛み応えがあるものにしない咀嚼のバランスが大事です。
  • 成長・発達には個人差があるので食べ物によっては離乳食の軟らかさが必要なこともあります。
  • 咬筋が動いているか?確認する!

咀嚼を促すために大切なこと

  • 形のあるものを前歯で噛み取る経験を増やしましょう
  • 口を閉じて噛むように促しましょう
  • 食事を急がせない
  • 自分の一口量を覚えさせましょう
  • 汁物や水で食べ物を流し込まないようにしましょう
  • 大人が噛んでいる姿を見せましょう

この時期、離乳食期より食べる量が減ることもあります。そんな時こそ対応が大切です。

  • ご飯は、軟飯がよいです。白い軟飯が大切!
  • 味付けは、薄味を心掛ける。注意しないと濃い味しか食べなくなることがあります。
  • ケッチャップやマヨネーズなどは、なるべく使わないようにする。
  • 酸味も「出汁」で薄めるとおいしくなります。+ほんの少量の塩味で味付けする。

具体的なメニューのアドバイス

肉類

離乳食後期:肉団子の煮もの

プレ幼児食®︎期:薄切り豚肉のパリパリ上げ

魚類

離乳食後期:鮭の大根ソース噛む子を育む↓
プレ幼児食®︎期:鮭の春巻き

豆腐類

離乳食後期:寄席豆腐

プレ幼児食®︎期:がんもどき

野菜類

離乳食後期:キャベツと人参の煮もの

プレ幼児食®︎期:キャベツと人参のごま和え

食具はいつから持たせたら良いのか

手づかみ食べで一人で自由に食べられるようになってから「スプーン」を与えましょう。

  • 食具を与えたときに、食具を持つか否かは子供の自由にさせる。
  • 片手でスプーンを持ち、もう片方の手で食べ物を持つことは花丸です。

🍎手づかみ食べを十分にさせると食具も上手に使えるようになる🍎

この時期の悩み

良く聞かれるのは、

  • 食べなくなった
  • ばっかり食べ
  • イヤイヤ期

ママにとってはどれも困った事です。

しかし、お子様の気持ち、立場になってみてください!

問題は、お膳の上だけでないという事です。

1歳6ヶ月から2歳ぐらいはイヤイヤ期と言われる時期ですが、現代はもっと早い時期からはじまるお子様も多いです。

「自分」という意識が広がる時期。

我が子もこの頃、「じぶんにょ。」「じぶんにょ」となんでも自分でやりたがりスプーンも茶碗も大きな大人用が欲しいといった時期がありました。

1歳半ごろは、【同意】【異議】のどちらかを選択する時期で融通が利かない時期でもあります。要求が通らないとひっくり返って駄々をこねたり、自分のものに執着したりします。したいことや欲しいものに一直線な時期でもあります。

かわいらしく従順だったお子様がこのような反応をするようになったことにママたちが初めて悩むようになるのもこの頃です。

また、相手の意図も2歳近くになるとわかるようになり小さいながらも自分の心と葛藤します。大きい小さいもわかりようになるのも2歳。

我が子が大きなスプーンや大人のお茶碗をじぶんのだと駄々をこねたのも納得いきますね。

このような子供たちの心の成長過程と自分でしっかり噛めるお口を作るためにこのプレ幼児食®︎時期の大切さを、私もそしてほとんどのお母さん方がご存じないことでありますので、日々の関わりの中でお伝えしていきたいです。

離乳食からいきなり幼児食では噛めるお口にはなりません。なんでもステップアップが大切ですね。

野上歯科医院 hahahaサロンさくらんぼ🍒ロイヤルむし歯予防マイスター®野上恵子