噛む子を育む離乳食【すすり飲み】ストロー飲みとすすり飲み

コップに水を注ぐ写真

12月のご挨拶

令和5年の最後の恵子ママブログになります。

暑いくらいの気温が続いた年でしたが、最近は例年の冬の気温になりましたね。道端の街路樹の木々の落葉が一層進んでいるようです。

今日は、愛犬モナさんと北風を受けながらお散歩していたら、落ち葉がくるくる踊る様子を見ていると、落ち葉を踏むサクサクっという音、地面を落ち葉がこする音が、まるで落ち葉の妖精の声に聞こえる感覚を覚えました。

愛犬と歩く時間、私は子供や動物のようなきれいな心になりからこんな風に感じられるのかもしれませんね♪不思議な体験をしたお散歩でした。

【すすり飲み】について

今回のテーマは「噛む子を育む離乳食⓻【すすり飲み】」です。

すすり飲みができるようになるのは、一般的には9ヶ月~10ヶ月ぐらいでしょうか?

8ヶ月ぐらいになると離乳食も少し進んでくる頃です。

噛む子を育むための離乳食。手づかみ食べを推奨している食育実践予防歯科®ではすすり飲みやコップ飲みを非常に大切なステップととらえています。

「ストロー飲み」と「コップすすり飲み」

「ストロー飲み」と「コップすすり飲み」どちらがこの時期先にやらせるべきですか?

積極的にコップ飲みをしてほしいです・コップ飲みが先です。

こぼさないからストローが良いという風潮や出かけるときに便利などの理由で一般的にはストローを先に使うご家庭が多いようです。

しかし、すすり飲みとストローでは口唇や舌などの動きが大きく異なります。この時期保護者に「ストロー飲みはすすり飲みが出来てからですよ」とお伝えすると驚かれます。そして「水をこぼされたら困る」というようなお声も聞きます。

🍒飲む事をきちんと身につけるためには、適切な時期に適切な体験を繰り返すことが大切であることをお伝えしています。🍒

お口のためにはコップ飲みが先です。

赤ちゃんが自分の唇や舌で温度や感覚を自らの経験で大丈夫と思えたら、前歯のハックンが出来るようになるようです。前歯のハックンは自分の手で自らの意志で手掴み食べを育んでいくためにはとても重要な口の使い方です。

コップのすすり飲み・お椀のすすり飲みはいつから・・・?

9か月~10ヶ月

この時期食事では、おかゆや刻んでいない軟らかい野菜・豆腐などが食べられるようになったら、味噌汁ですすり飲みに挑戦しましょう!

ストロー飲みの弊害

すすれないお子様は、ストロー飲みを先にしてきた可能性がります。巷ではこちらの方が多いように思います。

また、すすり飲みができない理由として、鼻呼吸が出来ないことも理由の一つとして考えられます。すすり飲みが出来ないお子さまは、鼻が悪くないか?を聞いたり考える必要もあります。

  • 口の発達の妨げになる
  • 間違えた舌の使い方が癖になってしまう
  • 舌が上手く鍛えられず低位舌になりやすくなる

すすり飲みにチャレンジ

コップですすり飲み!

コップ飲みにチャレンジ。水を入れたコップを赤ちゃんの下唇に乗せてあげましょう。

自分でコップを持ちたがる時は、赤ちゃんの手の上から大人が手を添えてあげましょう。こぼしたって平気❤平気❤

自らコップで水が飲めるようになると自信がついて意欲的に行動する事が増えます。「こぼすからダメ」でと制止するのではなく赤ちゃんの成長に合わせたコップで挑戦させましょう。

コップ選びのポイント

  • 材質:割れにくい本物ガラス
  • 大きさ・形態:手の発達にあっているもの
  • 厚さ・形状:唇が閉じやすい縁の形状や厚さ

お勧めグッズ

🍓つよいこグラス sサイズ 石塚硝子🍓この会社のこの製品は一押しです!

水をおいしく感じて心地よく飲むことが出来る素材や形のコップを選んであげてください。

「手で持った時の重み」

「皮膚や粘膜にあたる感触」

「目に映る透明の水」

などから子供は様々な事を学びます。そのために割れにくい強化ガラスコップを使いましょう。中央がくびれていると小さな手でもしっかりとつかむことができます。

透明なコップを使うことで・・・

  • 目で予測する。口に入ってくる距離感の認識
  • 角度のコントロール。ちょっとの傾きの練習
  • 上唇を使い適温や適量を知る
  • 舌のコントロール

が出来るようになります。

お椀ですすり飲み!

お椀選びのポイント

  • 材質:木製の漆塗り プラスチックとは違う木製ならでは温かみが五感を育てます
  • 大きさ・重さ:子供の両手に収まる。軽すぎない、重すぎない
  • 厚さ:唇が閉じない縁の形状や厚さ。うすすぎてもNG

お椀での飲ませ方

  1. 赤ちゃんが味噌汁を飲みたいという意志を示したら・・・赤ちゃんの顔が上を向く、体がまえのめりにならないように大人がお椀の傾け方をコントロールしましょう。
  2. お椀を傾けて汁が上唇に触れているか確認しほんの少し飲ませてあげます。
  3. 飲む時の正しい姿勢は、「顎を引き下を向く」こと。

お母様の顔を赤ちゃんの口と同じ高さにして赤ちゃんの口をきちんと見てあげましょう。

まとめ

手づかみ離乳食の中期に育む「すすり飲み」がこれほど大切な物とは私自身、我が子の子育て時期に知りませんでした。過去の私を含めて世の中のほとんどのお母さんが知らないと思います。歯科関係者もこのことを知らない人が多いのかもしれません。

私にこの手掴み食べを通じて噛む口を育む食育を教えてくださっている新井 美紀さんも「噛む」は人間が本来持っている機能だと思っていたと言われます。しかし、多くの離乳食期の赤ちゃんやお母様」に長年接する中で「噛む」ことは育むものだと確信されたようです。

私も我が子の子育て期に知識が無いがゆえにまた、自分にとって面倒でなことや汚されないようにと自分都合な理由から子供に接していたことが沢山ありました。

また、保護者は「食べる量」に一番目を向けがちですが子供の食べる様子を丁寧に観察しながら粘り強く関わっていくことが大切です。

日本は長寿国になりました。
人生を全うするまで食べる事や呼吸の仕方や健康でいるためには離乳食の時期に舌の使い方、飲みこみを育むことが大切です。

食べることは楽しく、自ら食べる能動的なお子様を育てていくにはお母様、お父様にこの素晴らしい手掴み食べの方法や考え方をお伝えしていきたいと更に強く思う今日この頃です。

自分の子育てからの反省を含めてこれからもお伝えしていきたいです。

野上歯科医院 hahahaサロンさくらんぼ🍒ロイヤルむし歯予防マイスター®野上恵子