学童期・中学年(小学3年生4年生)のおやつ

おやつを食べる子どもたちの写真

2学期になりそろそろ落ち着いてきた頃ですね。今は8月中に2学期が始まる学校もあります。

夏休みの終わりには子どもの自由研究の宿題が間に合うかいつも心配で、2学期の始業式に安堵した事を思い出されます。

学童期中学年9歳~10歳の特徴

この頃は、低学年の子供と違い、集団や仲間を作りたい年でもあり好奇心が旺盛でやりたい、知りたいことが沢山な時期でもあります。思春期前に見られる中間反抗期でギャングエイジともいわれています。

小学3年生と4年生何が違う?

この時期、大人の脳に変化する時期です。

3年生

  • 集団を意識する
  • 友達を中心とした生活
  • 理屈・言い訳をする
  • 口答えをする
  • 親との約束よりも友達との約束が優先
  • 学習内容に関しては、生活の中で理解できる簡単

4年生

  • 個人の能力や体力、発育の差が大きく見えてくる
  • 月経が始まる子供もある
  • 勉強内容が抽象的になり基礎力や読解力が要求される
  • 独立心・自立心が出てくる
  • 自身の出来る、出来ないが気になる
  • お留守番が出来るようになる

色々な壁が生活に起こる傾向があります。

診療室で4年生のお子様に「学校楽しい?」って質問してみると友達関係が複雑となり、問題が起こり、学校が嫌いになる子も多いようです。

子供の心理状態はお口の中と深く関係します。

ストレスが大きくかかっている子供の口腔内はプラークが多くなりむし歯になりやすい状態になります。

歯科医院に定期健診にいらした時には口腔内だけに目を向けるのではなく一人一人との会話を増やしお子様の心に目を向けていくことが大切です。当医院でもお子様が安心して学校での様子や胸の内を話してくれる環境を大切にしています。

思春期前に見られる中間反抗期がないお子様もあるようですが、心の発達の上では反抗期も必要だということです。

この頃のお口の中は、一生の中で一番複雑です。混合歯列で乳歯と永久歯が混ざっています。

この時期、歯科医院ではでは毎回磨けていないところを指導するよりも、ひたすら磨けていないところも含めてきれいに磨いてあげることが大切という考え方をされ実践されている歯科医院があります。

  • この時期100点を求めない。
  • 一生を通じてこの子が幸せになってくれたら良い。
  • 歯科医院がそのお子さんにとって嫌いな場所にしてはいけない。

出来ているところを褒め、その子の今興味を持っているところを聞き、はまっている世界を教えてもらうことも、そのお子様を理解するということですね。

自分を大事にしてくれる人とは※ラポールが築けます。そして子供たちに歯ブラシでお口の中をきれいにすることは自分を大切にすることと同じだという事を伝え、お口の健康観を育てていくことも大事です。ラポール:信頼

お口の健康観を育てることが大切

自分を大事にする(愛する)事の一つとして歯磨きの大切さを伝えたいです。

この時期のおやつの傾向

3、4年生はもう味覚が出来上がり、甘いものが大好きな子供と甘いものがあまり好きでない子に分かれます。おやつの食べる時間や量、食べ方についても子供に考えてもらい家族でルールを決めていくことが大事ですね。

だらだら食いをしないこと、出来れば食べた後と寝る前にきれいに磨くことが習慣づけられるといいですね。

子供たちを承認することを大事にします

この時期の子供たちに対して歯科医師や歯科衛生士さん、受付スタッフも含めてたチームが心を一つにして子供たちを褒める、承認することによって信頼、信用を積み上げること、お口のこと以外のその子の心や興味を見ていくことを大事にしたいです。このことはあらゆる年代の方に通じることですね。

口からの健康観を高め自分の歯は自分で守る考え方を持っていただけるお手伝いをしていきたいです。そして一人一人の長い人生にかかわらせていただけるホームドクターを目指していきたいです。

最後にこの時期ごろから反抗期があるお子様が多く親御さんは悩まれます。私も悩んできましたが、反抗期はあって当たり前、むしろあることが素晴らしいと思ってください。自分探しの旅の途中、通過点です。親子でいろんな景色や駅を通過しましょう。私は今も子育てから学んだり落ち込んだり勇気をもらったりしています。我が子であっても違う人格であることの理解に苦しむこともありますが、子供を信じて待ちたいと思っています。そしてお口の中も体も健康でいてほしいです。

ロイヤルむし歯予防マイスター®︎野上恵子🍒