梅ジュースづくりと、家族を想う時間

梅ジュースの写真

梅の季節に思い出すこと

ゴールデンウィークが過ぎ、新緑が美しくなるころになると、「今年の梅はいつ頃実るのかな」と気になり始めます。

実家には梅の木があり、毎年たくさんの実をつけていました。収穫した梅で、母や祖母が梅干しや梅酒を作る姿を今でもよく覚えています。白いエプロンに姉さんかぶりをした二人の姿と、家いっぱいに広がる梅の甘い香り。その季節になると、温かな思い出がよみがえります。

梅仕事や手仕事の楽しさに目覚めたのは、家庭を持ってからでした。母や祖母の姿を見よう見まねで覚え、自分でも梅を漬けるようになりました。

よく「味覚は3歳までに育つ」と言われます。私の食いしん坊なところや、食や手仕事、暮らしを大切にする気持ちは、祖母から母へ、そして母から私へと自然に受け継がれてきたものなのかもしれません。

今年の梅ジュースづくり

今年は梅ジュースと梅酒を仕込みました。

我が家の梅ジュースには、少しこだわりがあります。氷砂糖は使わず、100%国産の蜂蜜と新鮮な青梅だけで作ります。

8年前、夫が大きな病気を経験しました。その時、口にする食材や鮮度、栄養の大切さを改めて学びました。

使っている蜂蜜は、富山県大沢のれんげ畑で採れた国産蜂蜜です。少し贅沢ですが、安心して口にできるものを選んでいます。また、なるべく自分たちが生まれ育った土地の食べ物をいただくことで、その土地の土壌菌に触れ、健康を保つことにもつながると教わりました。今では腸内フローラや免疫との関係も知られるようになり、昔の人の知恵には理にかなった部分があったのだと感じています。

土地の恵みと昔の人の知恵

「転地療養」という言葉があります。病気を治すために故郷へ戻り、その土地の空気を吸い、水を飲み、地元で育った野菜や米、果物、海の幸、山の幸をいただくことで健康を取り戻した人が多くいたそうです。

一年に一度、梅の香りに包まれながら変化を楽しむ梅仕事は、私にとって心を豊かにしてくれる至福の時間です。

飴色に仕上がった梅ジュースは、お気に入りのグラスに氷をたっぷり入れ、キンと冷えた炭酸で割っていただくのが楽しみです。

慌ただしい毎日の中では、つい暮らしが雑になりがちです。それでも、ときどき立ち止まり、季節の恵みに感謝しながら手仕事を楽しみ、家族と向き合う時間をこれからも大切にしていきたいと思います。

野上歯科医院 hahahaサロンさくらんぼ🍒ロイヤルむし歯予防マイスター®野上恵子