離乳食スタートは焦らずに!噛む力を育てるはぐかむ®︎スプーンの役割とは?

離乳食を食べる赤ちゃんの写真

ご挨拶

長い暑さを超えあっという間に寒い季節になりました。
春夏秋冬があった日本の気候は温暖化により夏と冬と2つの季節が長くなった様ですが、わずかな自然の変化や風空から四季を体で感じていきたいです。

私は、愛犬モナのお散歩のおかげで自然や空の変化を感じながら生活しています。幼かった娘たちの保育園の送り迎えがあった頃も道端の草を摘みながら水たまりをピチャピチャしながら一緒に歩いた子育ての頃もそうだったかもしれません。

さて、11月に入り今年も残り1ヶ月ちょっととなりました。気を引き締めてを大切に生活していきたいです。

はぐかむ®︎離乳食スプーンアドバイザーのお仕事第一号

先週、はぐかむ®︎離乳食スプーンに興味を持たれた方にこのスプーンをお渡ししました。お母様ではなくおばあちゃまです。嫁がれた娘さんの3人目のお子様にこのスプーンをプレゼントしたいとの事でした。

生後6ヶ月の女の子翆ちゃんです。

まずは、今の状態をヒアリングしました。

  • 生まれてからずっと母乳で育っている。
  • 2人のお兄ちゃんたちにもまれ健康にすくすく育っている。
  • 現在は、1日5回ぐらい母乳を飲ませている。
  • よだれがよく出るようになっている。
  • まだグラグラしてしっかり1人で座れないようである。※赤ちゃんが自分で座れるかどうかは一番大事な情報です。
  • 家族が食べている様子を見てお口をもぐもぐして欲しそうにする。

以上のような情報をもらいました。

お伝えした事

赤ちゃんが育つ環境としては、非常に恵まれた環境であると思います。兄弟が上に2人いてお母様が育児や子育てに今は専念出来ていること。また、お母さんが心身ともに健康で、生まれてから母乳で育っている事。生活のリズムも早寝早起きが出来ている事。素晴らしい子育て環境であること。愛情一杯のご家庭である事。

しかし、まだ、座位が安定していない状態では生後6ヶ月であっても少し離乳食スタートは早いのではとお話ししました。あわてる必要がないことをお伝えしました。

離乳食をもう少しまった方がよい理由

座位が安定していないと嚥下が難しいため、舌でスプーンを押し出す舌挺出反射が起こります。この反射は、誤飲や窒息を予防する大切な役割を果たしています。

この反射が消失すると捕食が可能となり離乳食開始の目安になります。

座位を安定させるために、もう少しハイハイや床遊び、何種類かの歯固めなどをなめたり噛んだりして嚥下の練習や背筋・腹筋・腕の力・首を持ち上げる遊びが出来る生活環境を足していただくご提案をしました。

このご家庭は上にご兄弟がいるのでお兄ちゃんたちにもハイハイごっこや床遊びをすいちゃんと一緒にしていただく提案もしました。

「楽しく」を大切に離乳食準備をして欲しい事もお伝えしました。

最近のお子様は、5~6ヶ月では座位がしっかりとれている子は少ない事実、また、離乳食スタートを急ぐ必要はなく「噛むを育む」大切さから考えると、離乳食スタートが出来る体や心を育むことを大切にしていただきたいとお話しました。

今回、はぐかむ®︎離乳食スプーンに興味を持たれた理由をお尋ねするとそのおばあちゃんは、

まず娘さんが歯並びが悪いこと。むし歯は几帳面に歯ブラシする習慣があったためあまりないけども、上の二人のお孫さんも食べたものをいつまでも口の中に持ったまま呑み込みにとても時間がかかっているとのこと。

私が時折話してきた噛むことの大切さ、そこから自浄作用の高いお口をつくる最高の予防法に興味を持たれて、娘さんにその大切さを伝えたい親心なんだと受け取らせていただきました。

名古屋に週末からこのスプーンをお土産にお出かけになりました。
体の準備が整ったときのために、はぐかむ®︎スプーン介助法を指導書にのっとりレクチャーしました。

はぐかむ®︎スプーンの役割

はぐかむ®︎スプーンは食べさせるための道具ではなく、赤ちゃんが上唇を下ろして自分で捉えておもゆを取り込むことを身につけるためのものです。

離乳食スプーン介助法

  • 🍎声掛けをしながら目と目を合わせ一口量を乗せたスプーンを見せる。※大人の顔が見える位置で
  • 🍎赤ちゃんがスプーンを見る。
  • 🍎赤ちゃんの下唇にピタッとスプーンを置く。※「あーんと言わない」
  • 🍎唇を閉じたらスっとまっすぐに引き抜く。
  • 🍎お口の動きを確認、(もぐもぐごっくん)

介助時に意識して欲しい事

  • 🥄必ずみせる
  • 🥄盛らない
  • 🥄口に入れ込まない。※下の歯や歯肉より奥に置かない
  • 🥄上唇が下りてくるまで待つ
  • 🥄スプーン介助は、『見る、ピタッ、パクッ、スッ』

離乳食の主体は赤ちゃんであることをお伝えしました。

惠子ママとして「はぐかむ®︎離乳食スプーンアドバイザー」初仕事の報告でした。

ロイヤルむし歯予防マイスターとして「はぐかむ®︎離乳食スプーン」を通じて少しずつでも噛むを育むこと、手掴み離乳食のご提案、説明からこの地にむし歯を心配しなくてよい元気なお子様を育てるお手伝いをしていきたいです。

むし歯予防マイスター®

野上歯科医院 hahahaサロンさくらんぼ🍒ロイヤルむし歯予防マイスター®野上恵子