赤ちゃんのおやつ

手づかみ離乳食こどもの写真

恵子ママよりごあいさつ

みなさま、こんにちは。恵子ママこと野上恵子です。
新緑の美しい季節を迎えましたね。
マンションの中庭に可愛い声でさえずる野生の小鳥がきて心を癒してくれています。

春に入園、入学など新たなスタートを切られたご家庭でも少しずつ落ち着いた生活のペースがでてきた頃でしょうか?野上歯科医院には、今年も歯の予防週間が近いせいでしょうか?親子で検診にお見えになる方で忙しい毎日を迎えています。

2年に及ぶコロナの影響で例年よりむし歯が見つかるお子様が多いように思います。

大人と同じように子供たちの生活も自粛や我慢することが多く、ストレスや生活習慣の変化が影響しているのかもしれません。
改めて一人一人の口腔改善に向けてご家庭と連携を取り合っていきたいと考えています。

私事になりますが、愛犬ましろの日々の散歩が、今は高齢のため外では歩けなくなり、犬用のカートでのお散歩になりました。
歩きなれた多摩川の土手や家の周りを毎日一周して風に当たり、お日様に当ててやります。
動物を飼っていると季節の移り変わりや変化に敏感になりました。
高齢になった愛犬ましろとの生活で命の大切さや尊さを感じる今日この頃です。

赤ちゃんの離乳食期の開始時期について

今回は食育実践予防歯科®メソッドから見た、離乳食期の捕食(おやつ)についてお伝えします。

まず離乳食の開始時期が一般(ちまた)とは大きく違うと言う事です。

離乳食の開始時期の比較

厚労省

開始時期

月齢5~6ヶ月 

目安
  • 首が座り寝返りが出来る
  • 5秒以上座れる(実際の赤ちゃんにこれが出来ている子はあまりいない)
  • スプーン等を口に入れても舌の押し出しが少ない(哺乳反射の減弱)

食育実践予防歯科®メソッド

開始時期

月齢では示さない。手つかみ離乳食開始の前は手づかみ離乳食準備期がある

目安
  • 座位がとれる(体幹が出来ている)
  • うつ伏せになり頭を持ち上げられる
  • 手に触れたものを口に入れる
  • 授乳のリズムが出来ている

<<食育実践予防歯科®メソッド>><<ちまた>>離乳食開始時期の大きな違い

ちまた

  • 多くの場合1歳までの離乳食は親が食べさせるのが主流
  • 見た目はドロドロ・ペースト状も多くみじん切りにした形状が多い

食育実践予防歯科®メソッド

  • 離乳食初期から手づかみで赤ちゃんが自ら食べることを目指している

私の歯科の食育の先生・新井美紀さん(歯科衛生士)は、長年の離乳食の検証をしている現場で赤ちゃんが教えてくれたと言います。
「ぼくたち、私たちは自分で食べたいのだ!」と。

赤ちゃんにとって離乳食とは「食べさせられるもの」ではなく「自ら食べるもの」だと。

かつての私もそうでしたが、世のお母さま方は、せっかく手間暇かけた離乳食を、赤ちゃんが落としたりグニャグニャ、ポイポイすると「もうなにー!」と我慢が出来なくなります。

赤ちゃんの離乳食期において大切なこと

ママたちは、(かつての私もそうでしたが(笑) 赤ちゃんの離乳食に対してこのようなことを感じています。

  • お口に入る量が少なくなると心配になる。
  • 部屋が汚れる。後かたつけが大変!!そしてスプーンで赤ちゃんのお口にドロドロにした離乳食を運ぶ。   

しかし、この時期大切な事は、食べる量ではなく、未熟な手で失敗を繰り返しながら、遊びながら機能や食べる意欲、生きる意欲、そして五感を獲得し育むことです。

だから離乳食は赤ちゃんが自ら食べる口・心・体になってから始め、手づかみできるように授乳期からアプローチしていく事が大事です。

手づかみ離乳食期に一般的に行われている指導と、歯科で行う指導の大きな違いは「噛む子を育てるため」という視点です。
そのため、無理なく噛むことができるように、赤ちゃんの口腔の発達に適した調理法(野菜の大きさや煮る時間)を提案するのが望ましいのです。
その子の口に合った形と軟らかさの食べ物を並べ、それを赤ちゃん自身が食べることで、顎や舌の筋肉、味覚が発達し食べることの楽しさを覚えていきます。

気持ちを大きく持ち、その先の子供の力強い成長を願い、私たちは安心してわが子が手づかみ食べを楽しめる環境を作り見守ることが大切ではないでしょうか?
自分で食べる子に育てると、いろいろな意味で子育てがそのあと楽になります。

離乳食期のおやつに関して

離乳食期に(おやつ)は、必要か?

必要ありません。

何故ならまだ食事そのものが確率されていない。3回の食事がしっかりリズムが取れるようになったら必要であれば捕食と言う位置づけであげてもいいのではないでしょうか?

かつて私も子育て中に1歳ぐらいから赤ちゃんせんべい、たまごボーロなどをあげなければいけないと勝手に思っていました。

このことに限らず子育ての中には、あまり深く考えもせずみんながやっているからと、企業戦略に乗せられて意味のない事をせっせとやっている事って意外にあるかもしれません。(笑)賢くいきたいものですね。

果物など離乳食の後のデザートはいいの?

バナナやイチゴなどフルーツは離乳食期デザートとして必要ありません。
こちらも通われるお母さま方からよくある質問です。

赤ちゃんが自ら食べるものを決め、食べる機能や意欲を高める時期です。
この時期に何を育みたいか?を考えたときに、カロリーの高い、甘くておいしいバナナなどを早くから与えていると離乳食が進まなくなります

何のためにそれをあげたいのか?なんのためにそれをしたいのか?を、過去の子育中の自分にもタイムマシーンに乗って質問してみたいですし、今後お母さま方にもなげかけていきたいと思います。

まとめ

おやつ(捕食)は、3回の食事がとれるようになってから

  1. 時間をきめて
  2. 量を決めて
  3. 質を考えて

与えたいものです。

🍒野上歯科医院 hahahaサロンさくらんぼ🍒ロイヤルむし歯予防マイスター® 野上恵子