おやつと補食の違い

おやつを食べる女の子写真

はじめに:恵子ママよりご挨拶


コロナ禍が続く中、地域で行われていた子育て支援活動も野上歯科医院の母子教室も行えない状況が続いていますが、何か違った形でお母さま方のお役に立てるメッセージを発信できる方法がないかと考えて参りました。

ホームページの中に🍒hahahaサロンさくらんぼ🍒というお屋を作り(私・野上恵子が恵子ママ)としてブログの投稿とさくらんぼ便りにて子育てに役立つ情報を発信していきます。
ドキドキ・ワクワクの恵子ママですが皆様どうかよろしくお願い致します。

噛むを育む捕食・おやつについて

私が選んだ今年度のテーマは、「噛む」を育む捕食・おやつです。

お口の健康にとても大事な歯科の食育を土台とした補食・おやつについて発信していきます。

「噛む」を育むには硬いものを食べたら育まれる?こんなおやつを食べたら「噛む」は、育まれる?答えは、そうではないようです。
今から27年前私も双子の娘たちの子育てに奮闘していました。
そのころ健康にそしてむし歯を作らないように育てたいと考えて一生懸命に子育てしていました。その甲斐あって二人ともむし歯もなく健康に育ってくれました。

噛むお口を育むには衣、食、住は繋がっており、トータルバランスを取りながら生活していくことが何よりも大事です。

「噛む」と同じく「味覚を育む事」も歯科の食育予防歯科の大切な事です。

離乳食が始まると赤ちゃんは、いろいろな初めての味を体験します。
味覚は「噛む」ことと同時に自然と獲得できることではないため、幼い頃から育んでいかなければなりません。

味覚には、「基本味」と言われる甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の五味があります。
これらは本来備わっている先天的なものであり授乳や離乳食でその感覚をさらに研いでいくものです。
3歳までにどんな経験をしたか?によってその子の味覚を決るとも言われます。
お母さんて責任重大ですね。大人になって感じる「おふくろの味」は、小さいころから慣れ親しんだ味であり、安心感を与えます。

家族と楽しく食べた記憶の中にある食べ物は好きになり、不快な記憶の中にある食べ物は嫌いになることがあります。

味覚を育み、噛む子を育てる3つのポイント

  1. 食事中に水は出さない
  2. 味付けは薄味に
  3. 多くの体験と楽しい記憶を重ねる

おいしい」と感じる時、私たちの脳は味だけでなくその食べ物の匂い、色合い、舌触り、手触り、食べたときの音などを感じています。
それ以外にも食事の環境、各家庭の食習慣、心身の状態も味覚に関係します。

私たち母親や家庭が正しい知識を持っているか、いないか?
そしてそれを毎日の育児に実践していけるか?

先にも述べましたが私がこの食育実践予防歯科®の考え方に出会うまでは、一般の予防歯科の知識しか知りませんでした。
プラークスコアを落とすために機械的歯面清掃やブラッシング指導に明け暮れていた診療室でもありました。

【歯科の食育】を学ぶ中で気付いたこと 

  • 乳幼児期は、ブラッシングのテクニックより毎日の生活の中でむし歯になりにくい口腔内環境を整えていく事が大事
  • 子供の口・心・体の成長に合った指導でなければ保護者が実践できない「机上の方法」を一生懸命指導しているため支援するどころかお母さま方を苦しめている。
  • 【捕食】と【おやつ】の違い

補食とおやつの違い

【捕食】

朝昼夕の食事をしっかり摂ることが基本ですが、このように食事だけでは一日に必要なエネルギー量が満たせないこともあります。
そこで三食以外にエネルギーを補う機会を設けることが必要となります。これが、捕食の役割です。乳幼児には、第4の食事のとして大切にしてほしいもの。

おやつ」とは、☘目的☘が違います。

【おやつ】

おやつは、心の栄養補給。
3歳までは、食育実践予防歯科®の観点からは、甘いお菓子のおやつは必要ないとされています。違う形で子供の心を満たすことが出来ないか?

  • 興味のある遊びにつきあう
  • 抱っこなどスキンシップを深める

甘いものを知らない子供は実際に欲しがりません。

3歳からは ルール節度を保ちながら与えても良いです。

【甘味料の選び方】

調理に使う甘味料は、食品の裏の表示をよく確認して選びたいものです。いたずらに砂糖を悪いものとして扱うのではなく沢山ある中から量と使い方を考えるといいですね。

あまり精製されていないきび糖や素精糖、てんさい糖はビタミンやミネラル分が多く含まれています。賢く選びたいです。

学びからのまとめ

私は今回の恵子ママとしての活動を始めるにあたり自分自身も歯科の食育について専門の先生から再レクチャーを受けております。
第一回の学びの中で強く感じたことは、乳幼児の歯科からの食育には、保護者と共に考えていく事が大切だなと改めて思いました。

以前と違い共働きのご家庭も多くなっています。益々忙しくなっている上にコロナ感染の影響で、人との関係が薄れ心細い子育てをなさってお母さまも多いのではないでしょうか?
もしも上手くいかないことがあっても、様々な事情がご家庭ごとにあることを心におき、丁寧にお母さま方と向き合っていく事が大切です。
そのうえで生活の中で取り入れてもらえる具体的なむし歯予防の方法や歯科の食育をお伝えし、それでもうまくいかない場合は、更に原因を探り次の解決策をお母さま方と一緒に考えていく、オアシスのような温かい診療室をスタッフの皆さんにも協力してもらい作っていきたいと思いました。
学びながら発信していきます。

🍒野上歯科医院 hahahaサロンさくらんぼ🍒ロイヤルむし歯予防マイスター® 野上恵子