映画について

このところ、たて続けにブログを書いていますが、
今回は今までに感動した映画について書こうと思います。
私が今までに衝撃と感動を受けた映画は沢山あります。
例えば、1969年に封切られたイージーライダーには驚きました。
それまでのアメリカ映画といえば、西部劇であろうと、べンハーのような
歴史物であろうと、必ずハッピーエンドで終了し、幸せな気持ちで映画館を
後にできる物ばかりでした。
主人公達が突然殺害されてしまうラストシーンには現代アメリカが抱えている問題点が集約されているようで、衝撃を受けました。
しかし、今はどう思うか?ともし聞かれたら昔ほどの感動は受けないというところが、正直な気持ちです。
べトナム戦争の暗い影響もあって、ある年代を代表する
映画であったかもしれないが、今は風化して、やや古くなってしまった
というのが、正直な気持ちです。
これはタクシードライバーに関しても同じ事が言えると思います。
それに比べて先日、テレビの再放送で、アラビアのロレンスという
1960年封切りのイギリス映画を見たのですが、全く古臭くなかったです。
今でも、中東問題は全くといっていいほど、解決してはいません。
アラブ諸国はイスラエルのせいで、今のような泥沼状態になったと言いますが
混乱はオスマントルコ帝国の時代から続いており、アメリカが介入する事によって
余計に複雑化したというのが私の感想です。
この映画はロレンスを単なる薄っぺらな英雄として描くのではなく、
1人の弱く、ある意味では強い赤裸々な人間として表現しています。
イギリス軍の一将校としての活動の限界とどうしても超えられない人種と宗教観の壁。最終決定権が自分にない事に対するいらだち。
そしてそれに対して深く傷つき悩むロレンスの姿が克明に描かれています。
もう何回も見ましたが、全く厭きません。
同じような印象を持つものに黒澤明監督の7人の侍とフランシス フォード コッポラ監督
のゴッドファーザーがあります。
この3作に関しては、甲乙つけがたい不朽の名作だと思います。
ただゴッドファーザーに関してはPART1と2に限ります。
PART3に関しては全くダメというのが私の評価です。
この事についてはまた、別の機会に書こうと思います。

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