酸食歯について

今月は衛生士の國部が担当します。

今回は「酸食歯」についてお話してみたいと思います。

酸食歯とは‥
炭酸飲料の常飲や持病による胃液の逆流などにより、酸性の強いものが頻繁に歯に直接触れることで、歯の表面のエナメル質が溶けた歯のことをいいます。

最近診療室でもこの症状の患者様が増えているように思います。
酸食歯が進んでしまうと歯の表面が白濁して見た目が悪くなりますし、冷たいものがしみる知覚過敏やむし歯のような痛みを引き起こしてしまいます。
近年ではむし歯、歯周病の続く疾患の一つになっています。

酸性度の表

この表にあるようにお口の中が酸性に傾けば傾くほどリスクは高まります。
ただ唾液はそれらを中和する働きがあるため、毎日ではなく上手に摂取する分には問題ないと思います。

毎日の水分補給をジュースや清涼飲料水、スポーツドリンクなどでされている方は要注意です⚠️。

夏休み中はお子様の受診も増える中で前歯が脱灰しているお子様もチラホラ見受けられました。
お話を伺ってみると、サッカーや野球、ダンスや水泳などの練習を頑張って、終わった後の水分補給でスポーツドリンクを飲む機会が増えたとのこと。

歯のイラスト

また生え始めの永久歯を「幼若(ようじゃく)永久歯」と呼び、顕微鏡で見てみるとエナメル質表面の結晶が不十分で未成熟のため、むし歯になりやすく「酸」にも侵されやすい状況のため、特に注意が必要です。

日頃のお手入れ、水分補給の種類に気を付けるのはもちろんのこと、積極的な予防方法を取り入れることがお子様の大切な永久歯を守ることにつながります。

野上歯科ではレーザーを用いて歯質強化をしたあとに「イオン導入(通常の5,60倍浸透します)」するメニューをご提案ご提供しております。
受診の際にお気軽に歯科衛生士にご相談ください。

皆様の歯を様々なリスクから守っていきましょう。
いつまでのご自身の歯で過ごせることは何よりの財産になりますよ✨✨。