唾液の大切な役割と減少の原因|虫歯・歯周病予防のためにできること

当医院のブログにたどり着いてくださりありがとうございます。
今月は受付の渡辺が担当いたします。
先月院長がつぶやいていた言葉が気になりました。
「虫歯が止まらない。一つ治療を終えてもまた虫歯ができてしまう患者様が多くなってきている」と‥。
要因の一つとして「唾液」かな??と思い調べてみました。
唾液はお口の健康を守る「天然の万能薬」です。
「お口が乾く」「ネバつく」と感じたことはありませんか?
それは唾液の量が減っているサインかもしれません。
唾液が減ると、お口の中でよくないことがたくさん起こってしまいます。
唾液は唾液腺と言うところから神経の指令を受けて分泌されます。
減る原因は一つではありません。
唾液が減る原因の一部をご紹介
①お薬の副作用
高血圧の薬、精神安定剤、抗アレルギー薬など多くの薬に唾液を減らす作用があります。
→自己判断せずに医師や薬剤師にご相談ください。
②ストレス、加齢
強いストレスや緊張は唾液の分泌を押さえます。また年齢とともに唾液腺の機能は低下しやすくなります。
→リラックスを心がけ、よく笑ったり会話をしたりしましょう。
③口呼吸
鼻でなく口で呼吸していると、口の中の水分が蒸発してすぐに乾燥してしまいます。
→鼻の治療や意識的な「鼻呼吸」を心がけましょう。
④食生活、咀嚼
柔らかいものばかり食べていると唾液腺が刺激されません。食事中の水分不足も原因になります。
→噛み応えのあるものを食べ、よく噛むことを意識しましょう。
⑤全身の病気
糖尿病やシェーグレン症候群などの病気が原因となっていることもあります。
→内科などで原因となる病気の治療が必要です。
唾液には虫歯菌や歯周病菌と戦う大切な役割がたくさんあります。
唾液が減るとこれらの役割がストップし、お口の病気のリスクが急激に高まります。
唾液の役割と唾液減少によるリスク
唾液の役割は
- 抗菌作用
- 洗浄、自浄作用
- pHの中和、再石灰化
- 潤滑、湿潤作用
- 粘膜保護
などが挙げられます。
唾液が減り、これらの作用が弱まると
- 虫歯や歯周病の悪化
- 口臭の発生
- 歯を修復する力が弱まり歯が溶けやすくなる
- 食べ物が飲み込みにくくなる、口の中が乾燥して話しにくくなる
- 粘膜が乾燥して傷つきやすくなり、口内炎や舌の痛みが出やすくなる
などといった症状が出ることがあります。
お口の乾燥が気になる方は「単なる水不足」と軽視せず、ぜひ一度ご相談ください。
適切なケアで唾液の分泌を促し、お口の健康を守りましょう。