お食い初めの『歯固めの儀式』とは?丈夫な歯を育む昔と今のケア

今月は歯科衛生士の藤代が担当します。

皆様は「お食い初め」という伝統行事をご存知でしょうか。

「百日祝い」とも言われるこの行事は、生後百日目ごろに初めて箸を使ってご馳走を食べる真似をして一生食べ物に困らず健やかに成長できるように願う儀式です。

そのお食い初めの儀式の中に「歯固めの儀式」があります。
丸い小さな石に箸をつけてその箸を歯茎にチョンチョンと付けます。
石の様な丈夫な歯が生えて長生きができますように‥と願う儀式です。
地域によっては歯固め石の代わりにタコやアワビ、栗の実などを用いて噛み切れるくらい強い歯になる様に、タコの吸盤のように真っ直ぐに歯並びが良くなる様にとの願いを込めて使用されることもあるようです。

昔の人は歯が丈夫で歯並びが良いと長寿であると考えていたのですね。
もちろん現代でも歯が丈夫で残っている歯の数が多い人や歯の本数が少なくても入歯を入れてよく噛めている人は認知症や転倒する危険性が少ないとされています。
昔の人は歯が大切だとわかっていたのですね。

野上歯科医院では歯固めの儀式のように乳幼児にはスイス製のクラプロックス歯固め、児童には歯の表面にレーザーを当てて虫歯になりにくい状態にすることができます。

歯をよく磨いているのに虫歯になってしまう方や虫歯にならないように予防したい方、歯周病で歯茎から出血してしまう方もレーザー治療は効果的です。
現代では歯科健診を定期的に行うことで虫歯や歯周病にならないよう予防できますので、ぜひ歯科の定期健診を受けて下さい。