予防歯科の重要性と噛み合わせ

寒さ残る風の中に時折春を感じる季節となりました。 お元気でお過ごしでしょうか。
待ちに待った桜が開花しました。街路樹にも緑の葉が出てきましたね。

今月は噛み合わせについてお話します。
嚙み合わせについて歯科は単にむし歯の治療をしているだけではなく、噛み合わせという大切でデリケートな分野を扱っています。

歯周病になって固いものが食べられなくなるのも、この噛み合わせが歯が病的に動く事によって崩れるからなのです。

日本の歯科教育が間違っているのは、どういう噛み合わせがその人にとって適切なのかを教えないで、現場ですぐ間に合う治療であります。
歯の神経の取り方や、削り方等の対症療法ばかりを教えているからだと思います。

実際にフィンランドのトゥルク大学では1年生に歯を残すことの大切さや、歯を削らない為にはどうしたら良いのかを教えていました。
野上歯科医院の患者様も、口腔内の状況が良好な方と、そうでない人の2極分化が目立つようになってきました。

どうしてこのようになったのかというと、あくまで私の想像ですが、日本の歯科保険が第二次世界大戦後のむし歯が多かった時代に作られて、今も変わっていないからではないでしょうか?
ドイツもフィンランドも時代に即して歯科保険を予防中心に変えてきています。
GÐPがドイツに抜かれたのも仕方ないのかなとも思います。

平均寿命が60歳の時代と今とでは歯科治療も変化して当たり前です。
ストリークは予防と治療をつなぐものだと私は考えています。
そして大切な噛み合わせが崩れてしまう前に、予防が如何に大切かこれからもお伝えしていきます。

野上歯科医院院長:野上 奨衛