仕事は難しい
皆さんは人の歯の大きさと形は皆同じだと思いますか?
厳密に言うと1人1人全く違います。
男女、人種によっても違いますし、同じ人でも年齢によって
歯が減ってくるので、噛み合せも変化していきます。
何を言いたいかと言うと、一度歯を失うとその人の
オリジナルの歯の形態を再現するのは至難の業だという
事なのです。
だから、歯の形が変わらないように予防する事が大切になって
くる訳です。
勿論歯の形が変わってしまったら、元の形に再現してあげないと
いけないのですが、
その人の今の状態にマッチさせるのは大変困難な事です。
九州の筒井先生が一生をかけて、その事を研究されていましたが、
名人ではない私たちが、真似をしようとしてもできるものでは
ありません。
筒井先生の作られた筒井モデルという
修復物の形を再現したものがありますが、
明らかに天然歯とは形が違っています。
先生は無傷の歯と再現した歯は形が違って当然と
お考えの方で、素晴らしい理論の持ち主です。
たくさんの歯を治さなくてはならない場合
筒井モデルは私にとってバイブルのような存在で、
なくては治せないくらいだと言ってもよいでしょう。
長くなりましたが、歯を大切に予防しましょう。
天然歯はかけがいのないものです。
いったん患者さんの歯に手をつけるという事は
大変な事であると、筒井モデルを手にしながら
しみじみと思います。