日本人の生涯残存歯数

前回は母子感染を如何に防ぐかについてお話しました
今回は歯周病を如何に防ぐかについてです
皆さんは歯がどのくらい残っているのかを知っていますか
人生が80歳以上続くのが当たり前になってきているというのに
日本では80歳でわずか8本しか平均で残っていません
つまり全部で28本中8本という事は上も下も入れ歯になっている
人が大半だということです
はたしてそれが本当に先進国にふさわしいことなのでしょうか?
私はそうは思いません
全てがバランスなのです
国民総生産だけが全てではありません
国民の一人一人が言いたいことが自由に言う事ができ
義務を果たし健康を享受することができ老後の心配の少ない
社会こそが本当の先進国と言えるのではないかと思います
例え国の規模は小さくても北欧のフィンランドやノルウェーやスウェーデン
は本当に豊かな国です
民主主義になってからの歴史も古く政策も長期的で論理的です
アジアの国は豊かになってきてはいても論理的な部分が欠けています
話が横にそれましたが歯科医である私が社会貢献できるとすれば
そこの部分だと思います
皆さん是非定期診査に来て下さい
日本では定期的に歯科医院でメインテナンスに来る人の割合は
わずかに10%です
つまり痛くなければ歯医者には行かない人がほとんどだということなのです
当院でも定期的にメインテナンスに来ている方は殆どの方が
悪くはなっていません
歯周病も完治している方が殆どです
口の中を清潔に保って御自分の歯に関心を持ってもらう
これしかないと言ってもよいでしょう
定期診査に来ることは食いしばりや歯ぎしりの早期発見にもつながります
感染症である虫歯と歯周病は清潔にしていればなんとかなるのですが
歯ぎしりと食いしばりだけは防ぐことはできません
是非歯科医院に定期審査に行ってください
いくら平均寿命が伸びたといっても老後の食事も楽しめないようでは
生きる喜びも半減してしまいます
自分の歯は自分で守りましょう
そのお手伝いができる事がこれからの歯科医院の使命なのです

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