マタニティ歯科
今週は前回に引き続き妊娠時期のレントゲンと投薬について
お話します
皆さんはどのくらいの放射線を浴びると影響があると思われますか
一般的には10mmシーベルトを超えてはいけないとされています
1回の歯科放射線被爆量は約0.04mmシーベルトですから
単純に計算して250枚デンタルフィルムを撮影しないと危険値には
達しません
さらに当院では腹部に鉛のプロテクター着用を義務ずけて
いますのでごく一部のい乱反射を除いて腹部に当たる放射線量は
0.04mmシーベルトどころか限りなく0に近くほとんど無視して
よい数値です
ただ限りなくゼロとはいっても妊娠中のエックス線はなるべく使わないほうが
よいでしょう
そのためにも予防が大切になってきますしホルモンが変化する
妊娠期は人によっては歯周病が悪化するケースもあり歯科医院での
定期的なメインテナンスを受けられた方が安全です
また妊娠期にミュータンス菌の数を減らしてお口の中を清潔に
保っておくことはその後のお子様に対する母子感染を防ぐ
意味でも非常に重要な事です
また薬についてですが12週まではお子さんの体の重要な部分」が作られる
時期でもありいかなる薬も飲まない方が安全でしょう
安定期に入れば胎盤もしっかりとし影響も少なくなりますが
抗生物質などの服用は避けるべきだと思います
予防して薬のいらない状況にしておくのがベストですが
不幸にも痛みが出た場合は痛みを我慢する方が胎児に悪影響を
及ぼす場合もあり治療することも必要です
歯科の麻酔は局所麻酔であり含まれているエピネフリンも微量であり
妊娠4か月から7か月の間の安定期であれば胎児への影響は殆どないと
考えられます
いずれにしても妊娠期の歯科治療はなるべく避け日頃から予防に
関心を持ってゆったりとした気持ちで妊娠期を迎えたいものです