紙一重
今、本を読んでいます
養老孟司の 手入れという思想 という本なのですが
これが非常に面白い
日常の何気ない事でも絶対確実な事はあり得ないという
事実を理論整然と説明してあります
今の若い人が会社に絶対的な安心感を求めるのはテレビの影響である
という考えは正しいのではないかと思います
テレビは現実の世界を映している訳ではない
バーチャルで過去に起こった事を延々と流しているだけです
いつも見ている側は受け身で戦争の実写でさえ、どこか他の
世界の出来事に映ってしまい、現実味がない
それを1日中、毎日5時間以上見続けていれば
人間もだんだん馬鹿になっていくのも当たり前かもしれません
私もそうならないようにしないと
現実には一生安泰な会社に勤められる保証などあるはずがない事など誰でもわかるはずです
ところがテレビに映っているものに影響を受けすぎると、自分の判断力が鈍るだけでなく
当たり障りのない考えしか思いつかなくなってしまう
考えてみれば恐ろしいことかもしれないですね
僕らの仕事でさえあたらしいものにチャレンジしていかないと、どうしても安全に安全にという事になってしまう
テレビから得られて有意義なものは天気や交通情報だけかもしれませんね
また、現実の世界では一瞬の判断の良し悪しが結果を決めるという事が
よくあります
私は決して独りよがりにならないで、スタッフの判断を大切にしていきたい
と思います
なぜならば自分自身の直感だけに頼っていると、判断を間違える場合もありうるからです
例え自分の意に沿わない結果になったとしても、それを受け入れていかないと
本当は当たり前の事だと思っている事が単なる偶然の積み重ねにすぎないという事もあります
できれば信じたくない事ですが
現実的には他者に感謝しつつ、一寸先は闇であるという事を忘れないようにしたいものです
その緊張感に耐えられなくなった時は仕事を続けるべきではないですね
現在置かれている状況に感謝しないと一生幸福な時は訪れないかもしれません