口コミ野上歯科医院・野上奨衛・かみ合わせについて
今日も本業のお堅い話題をひとつ
最近虫歯でもなく、歯周病でもないのに歯がしみたり
かんだ時に痛みが出たりして来院される方が増えています
ご本人は虫歯だと思って来院されるわけですが、よく調べてみると
食いしばりから来るDCS、つまり歯ぎしりからエナメル質がはじけ飛ぶ
ことによって冷たい水がしみるようになったり、もともと歯周病であった歯が
さらにグラグラになってしまうケースがよく見られます。
難しい事にご本人は自覚されていない事がほとんどです。
歯ぎしりは寝ている間に起こることが多いので気が付かなiいのは
しかたのないことなのですが、実は食いしばる癖のある人は昼間から
食いしばっていることが多いのです。
人間の歯はかみ合っている時間は正常であると2~30分という短い時間です
ところが食いしばる癖のある方はその2~3倍の時間当たっているという報告もあります。
治療法としては歯がそれ程ダメージを受けていなければ簡単な咬合調整と
ナイトガードの使用で悪化を予防する事ができます。
放置しておくと歯全体が擦り減ってしまい、かみ合わせが低くなり
人によっては顎関節に症状、例えば、口が開かなくなったり、顎関節が痛くなった
リ、カクカク音がするようになります。
そうなったら元どうりにするのは大変です。
全部の歯を削って被せて高さを回復する治療が必要になります。
予防は単に歯の汚れを綺麗にしているだけではありません。
かみ合わせの問題を無視しては決して、歯の健康は守れないのです。
昨今インプラントや再生療法等、最先端の歯科医療がマスコミに取りあげられて
いますが、まずはインプラントをするかどうかの前に、歯が抜けてしまう原因そのものをを解決しなくては、それこそ
本末転倒ではないのかと思うのは私だけでしょうか。
是非、最近かみ合わせがおかしいと思っている方は気軽に
相談してみては如何でしょうか。