シュルレアリスムについて
少し時間が経ってしまったのですが
先週の木曜日に六本木にある国立新美術館へ出かけてきました。
シュルレアリスム展に興味を引かれた訳はかつてサルバトールダリ展を観て
彼の絵の原点がどこから来ているのかを知りたかったのとどうしても
家内に西洋美術の歴史を見せたかったからです。
シュルレアリスムとは20世紀の中頃に詩人のアンドレブルトンやルイアラゴン
らによって起こされた芸術活動であり、絵画の世界ではマックスエルンスト
やジョアンミロ 、サルバトールダリらが参加しました。
又写真の世界ではマンレイも行動を共にしました。
今回特に興味を引かれた絵はタンギーとマグリットの作品でした。
ピカソとは違って絵画の形を変えるのではなく、空想の世界というのか
4次元の世界を絵画に取り入れようとしているように私には見えました。
表現の仕方は様々でいかに従来の方法を越えられるかに主眼が置かれています。
そのなかでも特にマグリットの作品は現実のリアルな表現と人物との対比が見事だと思います。
又色々な作品を見る事で現代アートへと繋がる歴史を理解することができます。
又話題はガラリと変わりますが、ラスベガスではバンタム級の最強は誰かを決める
戦いが昨日行われました。
あの長谷川穂積選手を4RKOで粉砕したメキシカン、フェルナンドモンティエル選手と
次世代のスーパースター候補であるフィリピンのノニトドネア選手の対決です。
ボクシングファンの方はすでに結果を御存知かと思いますが
ドネア選手の2RTKO勝ちでした。
強豪同士の決戦は得てしてあっけなく終わる事があります。
長谷川vsモンティエル戦もそうでしたし、ダルチニアンvsドネア戦も然りです。
本当は今晩のwowwowでしか見られないはずだったのですが、インターネットの恩恵は
素晴らしいもので昨日のうちにyoutubeで観戦する事ができました。
よく見ると問題のKOシーンは左フックのカウンター一発でした。
モンティエル選手の右フックに合わせたドネア選手の左フックのカウンターは顔が真横にねじれるほどのすさ
まじい破壊力で炸裂し、モンティエル選手の身体は一呼吸置いてまるでスローモーションのように
ゆっくりと仰向けに倒れていきました。
観客も一体何が起きたのかわからないくらいの一瞬の出来事でした。
モンティエル選手は奇跡的に起き上がりましたが、本来はあの時点で止めるべきでした。
最後の2発のパンチがダメージを深くしていなければよいのですが。
それにしてもつくずくボクシングは恐ろしいスポーツです。。
過去の栄光も一瞬にして消えてしまう。
ドネア選手は規格外の怪物であるかもしれません。
以上。