マイルス続き
ブログも思いつかないと書けないものです。
ただし、頭に浮かぶと次々とアイデアが出てくる事もあります。
そういう訳で、今日は久々に2つ書くことにしました。
マイルスのアルバムを聞いていて、特にブッチェズ ブリューは今のフュージョンにも通じる
画期的な曲だと思います。
今聞いても驚くくらいですから、恐らく発表された当時は相当なセンセーションを
巻き起こしたのではないでしょうか。
私は絵画の世界の現代アートを連想しました。
この曲が発表された当時は戦後が終了し新しい価値観が次々と出てきた時代です。
映画の世界ではフランスでヌーベルバーグが起こり
アメリカではアメリカンニューシネマが台頭しようとしていた
時代でした。
絵画の世界ではシュールレアリズムが浸透し、写実的なものからもっと中身の本質的な最低限の形
だけを残したものがもてはやされるようになりました。
音楽の世界でも今までとは違った表現、つまりマイルスのように心の内面を映し出す
ような抽象的な曲が出現します。
ポップスもいいしロックもいいでしょう。
しかしそれは絶えず時代と共に必ず変化し続ける運命にあるのです。
マイルスデービスは確かに時代を先取りした偉大なアーティストであった事
を認めざるを得ません。