ストリークレーザーの展開
前回の投稿からかなり時間が経ちました。
その間にレーザー学会での発表もあり忙しく過ごしていました。
秋が深まりました。
学会で発表した2症例は、咬合性外傷と歯周病についてでした。
歯ぎしりによって起こる咬合性外傷は患者さんに耐えがたい痛みを与えます。
レーザーのない時代は痛み止めの投与とかみ合わせの調整位しか治療法はありませんでした。
それが今ではLLLTモードを使用することによって3,4回の通院でほぼ完治しています。
ただあまりにも歯ぎしりがひどいと、歯の神経が死んでしまう事もあるので油断はできません。
就寝時のナイトガードの使用は必須となります。
また歯周病についても、今までどれだけ予防に通院されても炎症や出血が止まらない方でも、レーザー治療によって改善しています。
また私事なのですが、今年のゴールデンウイークに右の顎の下に出来た腫瘍(両性・ワルチン腫瘍)を摘出したのですが、術後腫れが引いても皮膚の感覚が全くありませんでした。
主治医に相談しても最悪の場合はある程度は感覚が戻っても完全には戻らない可能性もあるとの事でした。
そこで毎日LLLTを6000J当てたところ皮膚の感覚が戻ってきました。
科学的には証明できませんが自分の感覚としては切断された神経突起が繋がってきているような気がします。
その他にも歯の神経を取っても膿や出血が止まらない症例も、レーザー治療によってうそのように治ったケースもあります。
まだまだ症例が少なくて実験段階ではありますが、毎日何が治せるのか楽しみではあります。
全てが上手くいく訳ではありませんがストリークレーザーの可能性を大いに感じています。