北大路魯山人について
日曜日の午前9時からNHKの教育テレビで日曜美術館
という番組をやっているのをご存知でしょうか?
一昨日は北大路魯山人の特集をやっていました。
美食家として有名な人であり
漫画「美味しんぼ」に登場する海原雄山のモデルになったとされている
人物です。
陶芸家、料理人としても有名で書道にも通じた人でした。
その生い立ちはかなり悲惨なもので、幼い時に父親が自殺しその後里子に出され
親戚を転々とします。
生涯を通じても6度の離婚を経験し、子供とも死別する等
私生活は端から見ても幸福とは言えないものでした。
しかし、作品の出来栄えには賛否両論があるものの、
私には素晴らしい物に思えました。
特に箸置き等の小物類に作者の愛情が感じられ、どうしても
実物が観たくなりました。
割れた皿も金で修復して、それがまた独特の趣を醸し出していました。
魯山人はそれらに自分自身を重ね合わせていたのかもしれません。
最後の作品になった書はかすれ具合が絶妙でいかにも美と感性を大切にした
魯山人らしい作品です。
今は京都現代美術館で展示されています。
もし時間が許せば是非訪れて見たいと思います。