ファッションについて
若い時には、ある程度身だしなみには気を使っていても
年を取るにしたがって全く自分の着る物に対して無頓着になっていませんか?
かくいう私もそうなのですが、歯という審美的なものを
売り物にしているわけですから、この人がどうしたら
もっと美しく見えるのか?
またはどうしたらその人らしく見えるのかを考えることは
決して無駄な事ではありません。
ところが、歯学部では全くといっていいほど、そういう審美眼を磨く
教育やセンスを養う訓練はされていません。
まれではありますが、歯科医の中にもとてもお洒落な人がいて
きっと仕事にもそのセンスを生かしているのだろうと思われる事もあります。
今は男がお洒落にうつつを抜かしてなどと言われる時代ではなくなり
つつあるのではないでしょうか?
前にも言いましたが、サービス業が人を幸せな気持ちにしたり、人生に
満足して頂くための手助けをするものだとすれば、
もっと歯科医は色々な事を学んで、単純な結論を出すのではなく
幅広い選択肢を用意して、仕事に生かしたほうが良いと思います。
本当に自分に似合う物はそうたくさんはありません。
ただ最近はジーンズ一つにしてもヤコブ.コーエンやPT05といった
若者よりもむしろ中高年に似合うような物もたくさん出て来ています。
私の母親はとてもお洒落な人で、若い時も、年老いた今も
自分に本当に似合う服を着ています。
決して高価な物を身につけるのではなく、本当に自分に似合う物を残す
取捨選択できているのでしょう。
私もその母親の血筋を受け継いで、服飾には興味があります。
最近は中高年の中にはお洒落な人がいて、おそらく若い時からお洒落だった
方が中年になってもお洒落を続けているという事なのだと思います。
服装に無頓着な人が急にお洒落になるという例は稀だと
思われるので、そういう人はかつてのVANの時代から
デザイナーズファションの全盛時代を通してお洒落だった可能性
が高いと思います。
都内にあるセレクトショップはそういう人たちに支えられてのではないか
と思います。
私がよく訪れるのは、六本木ヒルズにあるエストネーションという店です。
ここにはインポート物もたくさんあるのですが、キートンやイザイア等の
イタリアからの直輸入物は高くて中々手が出ません。
しかしオリジナルのジャケットは私が着ても
細すぎる事もなく、程よい流行も入っていて、良いと思います。
デザインもオーソドックスな物が殆どで、長く着る事ができます。
また、表参道にあるビームスFとB.Rショップもよくたずねる店です。
ビームスFはとても大人っぽい雰囲気の店でパンツとジャケットの種類が豊富です。
またB.Rショップはシャツの種類が豊富で私のようにややお腹が出て来ても
ダブダブのものは着るのがいやな人にはうってつけの店です。
中年になってもイタリア人のようにお洒落に興味のある
方は一度尋ねてみてください。
靴に関しても、代官山に42ndロイヤルハイランドという
靴好きにはお勧めの店があるのですが、また今度の機会にお話します。