懲りないウォール街
今日の読売新聞の一面に
懲りないウォール街というトップ記事が出ていました。
金融危機が起こってまだ1年も経たないのに、早くも
オバマ政権の金融規制の動きを牽制して、バブル崩壊前の状態
に戻そうという輩がいると言うのです。
健康保険の問題でもそうでしたが、
アメリカという国はもはや階層がはっきり別れ、一つの基準を
作るにしても上流階級に合わせるのか、移民に代表される下層階級
に合わせるのかによって、全く噛み合わなくなってきています。
つまり両者の間には中間の妥協点は存在しないのです。
全てをイエスかノーで決めていくといつかこういう事になって
しまうのです。
今後、二つの階層の国民が同じ国にいる意味がなくなって、
アメリカという国は分裂する事になるのかもしれません。
かつてのローマ帝国と同じ運命を辿ろうとしているとしか
私には思えません。
日本は全てアメリカの真似をする必要は全くありません。
小泉改革はある意味では正しかったかもしれませんが、
もしアメリカの言いなりになって行ったものだとすれば、
失敗だったと言わざるを得ません。
一つの成功例にしがみついていると、次の変革期に判断を誤って
しまうと思いませんか?