PG菌検出装置オルコア

もうすぐ野上歯科医院にPG菌を簡単に検出する事が出来るオルコアが来ます。
今までと何が違うかというと、PG菌が歯周病の悪化に深く関わっている事は解明されてはいたのですが、調べるためには特殊な研究機関に検体を送らなければならず、結果が出るのも、2、3週間後と効率が悪すぎました。

ところがオルコアは自院で簡単にわずか40分で調べる事が出来るのです。
野上歯科医院では予防に来院される患者様が多いのですが、その中でも特定の歯の周りだけ出血が続くケースがありました。

オルコアを使うとその部位から直接菌を検出して対策を打つことができます。

ただPG菌がいるか否かだけではなく数も調べられ、PG菌の中でも特に悪性度の高いタイプ2の有無も調べられます。
また3大歯周病菌の残り2つのTD菌とTF菌についてもいずれ検出可能になります。

歯科治療の中で歯周病の治療は最も困難な治療です。
歯周基本治療であるスケーリングやSRPも全て対症療法に過ぎません。

その後の歯周外科治療についても同じです。
術者が目視で歯肉縁下歯石を取る事が出来ますが、ただそれだけの事です。
根本的な治療方法はないというのが現実なのです。

異論はあるとは思いますが、私は抗生物質で歯周病菌を叩くという内科療法を含めて、今現在行われている歯周病治療で治せるのは重症ではないケースに限られると思います。
重症の場合は全身疾患との兼ね合いもあり、完治は難しいというのが現状です。

オルコアはそこにメスを入れられる可能性があります。

全部の歯が歯周病に侵されているケースは難しいと思いますが、部分的な歯周病に関しては、ポイックを利用したポケット洗浄で改善する可能性が高くなります。

オルコアとストリークレーザー治療を組み合わせる事が出来れば、歯周病治療が大きく飛躍する可能性があります。