レーザー治療の進化
梅雨があけ毎日暑い日々が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今日はさらに踏み込んで、私がレーザーのどの部分に期待して診療を進めていこうとしているのかについてお話したいと思います。
レーザー治療は名古屋のセミナーで学んだ事を踏まえて少しずつ上達しているかと思います。
ただレーザーではできない事もあります。
神経を取った歯に行う歯質強化が神経のある歯ほど効果があるのか?
はっきり言うとまだ不明です。
しかし実際には歯根破折の数が、レーザー治療を初めてから明らかに減ってきてはいます。
開業医は実際の成功率こそが大切だと思うので、これからも検証していきたいと思います。
知覚過敏に対するレーザー
知覚過敏についてはレーザー照射よりもコーパライトとドックベストセメントの併用が効果があると思います。
レーザーとドッグベストセメントの併用は、かなり重症の知覚過敏にも対応できるので重宝しています。
ただ原因である食いしばりや歯ぎしりがひどい場合は再発する事もあるので、注意が必要です。
今までは歯ぎしりからくる知覚過敏に対しては、ナイトガードの使用とグルーマーやMSコートの塗布ぐらいしかなかったのに比べると、コーパライトとドッグベストセメントの
併用の方が明らかに効果があります。
むし歯予防に対するレーザー
また最近では矯正前の歯質強化にも応用し、むし歯予防に役立てています。
ただ、レーザーを当てさえすれば安全なのかというと、決してそうではありません。
むし歯になる原因を放置しては、上手くいくものも行かなくなります。
レーザーはむし歯予防を徹底させたうえでのさらなる保険の為に行うものと考えて下さい。
考えてみればむし歯菌に対してはキシリトールガムがありますが、歯質に関しては今まではフッ素しかありませんでした。
それがこれからはレーザーとオーラループがあるのです。
予防のために今ある材料をどう応用していくのか、野上歯科医院ではこれからも真剣に取り組んで行きたいと思います。