ストリークレーザー治療のこと
久しぶりの投稿になります。
コロナ禍によって行きたい講習会にも行けずに、中々新しい情報も手に入れにくくなっていますが、その代わりにじっくりと自分なりに少しずつですが、レーザーの症例に取り組み、気が付いたことについてお話ししたいと思います。
レーザーを導入してそろそろ3年になろうとしていますが、私の場合はほぼ、むし歯治療に使うケースが多いです。
それはうちのシステムが予防中心であり、極端に歯周病の患者さんが少ないという事もあると思います。
都会でこれだけの歯科医院があるとある意味住み分けが出来ているのかもしれませんね。
むし歯治療が殆どだとしても、なるべく歯の神経を取らない方が良いという私の考えにレーザーは大きく貢献しています。
2000年に初めて、予防の先進国であるフィンランドに渡航して以来、私の歯科治療に対する考え方は大きく変化しました。
それまでは抜髄したり、健全歯を削る事には何のためらいもなかったのに、本場の予防を知ってからは一本のむし歯治療を行なうのが怖くなりました。
そのために経営的に行き詰まることもありましたが、今では私の予防の考えを理解して頂ける患者様も増え、本当に予防中心に変えてよかったと思います。
あくまでも予防が上手くいった上でのストリークレーザーなのです。
そして予防の考えを変えずに治療せざるを得ない人にどんな治療をするのかが私の臨床の大きなテーマになってきました。
その結果、最初から痛みのない方は殆どのケースで歯の神経を取らずに治療する事が出来、3年経った現在でも異常がない方が殆どです。
これは昔では考えられなかった。
また例え治療になっても、削った面とそうでない面との境界線を麻酔をする事なくきれいに出す事もできます。
またそれだけではなく、インプラントの2次オペも麻酔なしできれいに行うことも可能です。
このように予防と予後の良い治療を合体させる事ができるのがレーザー治療なのです。
私はレーザーのある日はワクワクしながら診療室に通っています。
またレーザーの前に導入したポイックウォーターは素晴らしい効果を患者さんにもたらしています。
コロナのために久々に来院されても、お家でポイックウォーターを使われていた方はむし歯も歯茎の出血もなく、口の中がピカピカなのです。
私も野上歯科医院も本当に進化してよかった。
患者さんに感謝されるという開業医としての喜びをひしひしと感じながら歩いて診療室に通う毎日です。
患者さんと支えてくれているスタッフに感謝する気持ちを忘れられないで。
院長:野上奨衛