運と不運について
話題が随分昔のことのように思われますが、
巨人が中日を破って日本シリ−ズへと駒を進めました。
やはり、レギュラークラスの経験の差が出たのではないか
と思います。
それと、WBCの監督を引き受けた事が吉と出たように思います。
一つ間違えて、星野さんのように惨敗でもしていたら
大変な事になっていたと思います。
原監督にはそれを切り抜けられる強運があると言わざるを得ない
と思います。
誤解を招かないように言うと誰でも勝つためにあらゆる努力をしているのです。
しかし、その時の選手コンディションの良し悪しとか、対戦相手の
状態の良し悪しといった、自分ではどうする事もできないものによって
勝敗が決する事もあるのです。
落合監督はWBCに選手を派遣しない事を決めた時点で負けが決まっていたのかも
しれません。
野球と歴史を比較するのは賢明ではないかもしれませんが、
あの幕末に何故、坂本竜馬や大久保利通や西郷隆盛が出てきたのか?
私には偶然とは思えません。
もし彼らの台頭がなければ、日本はアメリカかイギリスの植民地
になっていたかもしれません。
大げさかもしれませんが、日本のプロ野球は存亡の危機に瀕して
います。
原監督が維新の英雄たちのようにプロ野球の救世主になれるのかは解りません。
イチローや松井秀に続く、ス−パースターの登場が不可欠ですが、
もし登場したとしても、国内に留まってくれる仕組み作りは不可欠
な事と思われます。
サッカーのチャンピオンズリーグやワールドカップのような大会を
生み出せなければ、人気が復活するのは難しいと思います。
原監督はその事まで考えた上でWBCの監督を引き受けたのだと思います。
自分が日本のプロ野球を背負って立つ気構えがあるかどうか?
恐らく選手は厳しい目で監督を見ていると思います。
いつまでもアンチ巨人とかを言っている場合ではありません。
かつて、長嶋選手や王選手は自分たちが日本のプロ野球選手の
代表であるという自覚を持って試合に臨んでいました。
原監督には指導者として、日本のプロ野球を復活させるという
役割が天から与えられているような気がします。
いずれ、メジャーリーグのチャンピオンと雌雄を決する時代が
来る事を一ファンとして強く望みます。
自分のチームの勝利だけを考えている者は決して救世主にはなれないのです。
さて、いよいよ日ハムとの日本シリーズが始まります。
恐らく巨人はグライシンガーが出られず、日ハムはダルビッシュが投げられませ
ん。
もつれるとは思いますが、最後はどちらがより日本一になりたいのかで
決まると思います。