迷うことが多い
最近、今までやって来た事やこれからの
方向性について悩む事が多いです。
この10年でインプラントや矯正についても基本的な事はできる
ようにはなりました。
ただその到達点は深く知れば知る程とてつもないものです。
何も知らない時は出来るようになる事が最高の喜びでした。
何事も覚えたての頃が一番楽しく、その後はどこまでを目指すのか
によって変わってきます。
何をするために毎日早く仕事場に行っているのか?
夢がないと現実だけでは生きていけません。
今月号のザ、クインテッセンスに白石和仁先生と橋本等先生の症例が
乗っていました。
両先生にはハーマンズの筒井先生のセミナーでお会いし、色々教えて頂きました。
インプラント全盛時代の今日ですが、二人とも色んな臨床の選択肢を持ち
患者さんの様々な要求に答えながらインプラントに振り回される
事なく上手に臨床に取り入れています。
まさに開業医とはその開業場所に溶け込みながらすこしずつメッセ−ジを発信していくと
いう、お手本のような臨床でうらやましい限りです。
なぜ信念がブレるのかといいますと、理想とする治療があってもそれと経営は必ずしも一
致せず、患者さんがして欲しい事とやらなくてはならない事が食い違うことがあるのです。
臨床は理想と現実との間に存在しています。
あらかじめ考えた治療計画とブレる事もしばしばありますが
ブレながら戻ればよいと考えます。
その場に立っていない者は何とでもきれい事が言えるのです。
お二人の症例を見ていて悩んだ挙句の苦心作である事が私にはよくわかります。
そして今患者自身がすごく満足している事も。
私の目指す物もこの方向しかないのでは。
先週のお寺を訪ねてから、大いに悩んで目標を立てていく事に決めました。
ただクレドや目標は変化しないものではありません。
この世に不変のものなどないのだと思います。
これが理解できないと永遠に悩み続ける事となります。