歯の衛生週間

たまにはまじめに本業の事についてお話をしましょう
今までにも私が最も診療室で力を入れてきたことは
予防であるという事はお伝えしてきました
30年近く開業医を続けてくると色々なケースに遭遇します
全力を尽くして治療しても10年後に壊れてくるケース
30年たっても全く何も起こらないケース
一体何が違うのだろう?
フィンランドへ渡って本格的に予防に取り組む前から
いつも疑問に思っていました
勿論今では虫歯や歯周病を予防するだけでは咬合崩壊が止まらない
ケースもあることも十分に理解しています
しかしそのようなケースでもナイトガードを使用して頂いたり
食いしばりをしないことを意識して生活習慣を改善することによって良くなることも
わかってきました
これからの私の歯科医師としての目標は予防の徹底です
そのためには私一人の力では不十分なのです
院内全員で予防に取り組みそれぞれが研鑽を積みスキルアップしていくこと
これに尽きると思います
治療して一年以内に何か起こってくるのは歯科医の治療のレベルが未熟
なのと診断が甘いからなのですが
完璧な治療などあり得ないのもまた事実なのです
今の私の治療するか否かの判断基準は患者さん自身の口腔内の状態と
患者さん自身の歯に対する意欲です
患者さん自身が一生健康な状態を望まれるのであれば
それにこたえられるだけの努力とスキルは身につけ
これかも努力を惜しまない事をお約束したいと思います

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