横浜研修センター
昨日は横浜駅西口にある私の母校の付属病院で
行われたセミナーに参加してきました。
同級生が母校の教授になっている時代です。
自分が行っている根管治療がどのレベルにあるのか知る上でも
大変参考になりました。
マイクロスコープを使った臨床は確かに精密度は格段にアップしますが
通常の保険治療で行う事はできません。
クラウンのマ−ジンの適合度や根管治療の確実性や歯石の除去の正確性は
格段に上がりますが、一日に10人程度しか診る事ができません。
料金設定を含めて経営として成り立たせるのは至難の業です。
ただ日本に何人かは行っている歯科医もいます。
又私もインプラント治療は行っていますが
とても難易度の高い症例に関して
例えば上顎骨が吸収してしまって、骨造成をしないとならない症例や
少しの造成であれば、今でも行っていますがサイナスリフトといって殆ど
の部分を人工骨を使って埋めなくてはならない症例に関しては義歯しか対応手段
がない状態です。
勿論義歯でもピンキリがあって、かなりのものを食べられるようにする事は可能です。
しかしインプラントは別の次元の物です。
もし患者さんがそれを望めば、どこまでそれに答えられるかが歯科医院のレベルを現しています。
昨日、この件に関して小林病院長からオ−プン治療システムの説明がありました。
つまり設備を提供し、場合によっては医局員がアシスタントについて適切なアドバイス
をしたり、手伝ったりすることが可能なシステムの事です。
これは開業医としてはとてもありがたい事です。
通常の歯科医院で完全に滅菌されたオペ室を持つ事は大変な事です。
またインプラントの治療が増えてくると、サイナスリフトや下顎で垂直方向に骨を造らなければ
ならないケースに必ず遭遇します。
そのケースでも自分がアシスタントに回って術式を覚えていく場合と骨造成までをプロに任せて
埋入から自分が行う場合の2つの選択肢が考えられます。
将来自分のインプラント治療がどの方向に進むのかを考えさせられる一日になりました。
また同級生であり、根管治療のプロである石井教授がマイクロスコープを駆使して
どんなに根充を完璧に行ったとしても、失活歯の平均寿命は8年余りしかない事。
つまり予防をして神経を取らない事がいかに重要な事かを力説され
予防の大切さを再認識した一日でありました。
インプラントのオープンシステムに関してはもし条件が合えばトライしてみたいと思います。