森繁久弥氏がなくなりました
昨日俳優の森繁久弥氏が亡くなりました。
若い世代にはなじみがないかもしれませんが
テレビ、映画では昭和20年代から40年代にかけて
いわゆるスーパースターでした。
当時は5社協定というものがあって
例えば、森繁久弥や三船敏郎や加山雄三は
東宝映画にしか出演する事ができませんでした。
同様に石原裕次郎や小林旭は日活との独占契約を結び
鶴田浩二や高倉健は東映と勝新太郎や江波杏子や市川雷蔵は
大映と契約を結んでいました。
今から思えば可笑しなことですが、当時は映画全盛期で、
大変な人気でした。
それぞれがジャンルを変えて住み分けることでうまくいっていた
時代でもありました。
森繁久弥は東宝の社長シリーズや駅前シリーズにレギュラーとして
出演し、その軽妙な演技と独特なユーモアで絶大な人気を誇っていました。
その時は私自身が子供であったせいかそのユーモアのセンスが
よく解りませんでした。
最近BSで昔の駅前シリーズを見て、森繁久弥本人も勿論の事、
脇を固める三木のりへいや加藤大介の演技の素晴らしさにあらためて
感心しました。
最近の若い俳優を見ているとぽっと出てすぐに人気がなくなると
消えてしまう人が多いように感じます。
やはり森繁久弥は不世出の名優であると言わざるえません。
ご冥福をお祈りします。