政権交代が起こりました。

昨日はいつもより、遅めに起きて
ましろを散歩に連れて行きがてら、投票に行ってきました。
結果は皆さんご存知なように、自民党が歴史的な
大敗を喫し、政権交代が実現しました。
私の予想では
直前に揺り戻しが起こって自民、民主双方とも200議席
前後の拮抗したものになると思っていたのですが、
見事に予想がはずれました。
国民の大多数はもはや日本の政治は今の自民党には任せられない
と判断した訳ですからこれは大変な事です。
ただ民主党にとってはこれからが正念場です。
自民、民社両党の政策に大きな違いはなく、
政局が劇的に変わる訳ではありません。
大多数の国民は自民党長期政権によってもたらされた
閉塞感をなんとか打破して欲しいと思っているのではないでしょうか。
又アメリカ発の世界同時不況の中でも日本だけは
被害が少ないように思われていますが今までのような製造業に頼った
産業構造ではいずれ中国のような人件費が安く、これから高度成長
を迎える国に根こそぎやられる可能性が高いと思います。
今は技術やスピードにまだ差がありますが、製造業の分野で
勝負している限り、いつかコストの面で負けてしまう可能性が高い
と思います。
むしろ日本はこれから産業構造を変え、女性の社会参加を
前提にした労働形態に変えていかないと生き残ってはいけないと思います。
自民党の敗北は戦後の高度成長時代の完全なる終焉を意味
していると私は判断します。
ではこれからどうしたらよいかというと、何年かに
一度は金融危機が起こるかもしれないが、そのリスクを背負いながらも、
基幹産業を製造業からサービス業に変換していくより他にはない
と思います。
もはや新しいチーズを探さないと経済はだんだんジリ貧になると思われます。
人の物まねだけで食べていけた時期は過ぎて、
新しい産業を自ら生み出せる人材の育成が急務となるでしょう。
そのためには新たなリーダーを作り出す教育改革も不可欠と思われます。
正解は一つとは限らず、世界には色々な成功事例があります。
例えばスイスのように国民1人当たりのGDP世界一
を目指す方法もあります。スイスはご存知のように観光と機械式腕時計に
代表される精密工業を基幹産業にしている国です。
そしてそれらは決して安くはないがどの国にも真似出来ないブランド力があります。
日本もそういった物を生み出す時期に来ていると思うのです。
アメリカは一国だけでもやろうと思えば経済が回る国です。
日本はこれ以上アメリカの真似をして大量生産、大量消費を
復活させようとしても、土台無理な話です。
日本はもっと観光に力を入れて、街全体の美観を害するような建築物を作らせない規制を作るとか、ある曜日だけ自動車の乗り入れを禁止して
東京をもっと美しい都市に変身させ外国人観光客をもっと呼ぶという
方法もあるのではないかと思います。
今までのようにただ調和も何も考えずに、利便性と経済性だけで
何十年かたてば又建て直す過ちを繰り返していくのか。
それとも何百年経っても簡単な修復だけで大丈夫な物を作るのかによっても
全く東京のイメージと外観は変わってしまうでしょう。
その位、時の政治家と官庁には責任があるという事なのです。
将来まで見通せるだけの器量のある人物を生み出せるのかが
最も重要な事だと思われます。
いずれにしても曲がり角に来ている日本という国がどういう国家を目指すのか
その場しのぎの対症療法ではどうにも成らない事
だけは確かだと思います。

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