接着と吸着

昨日書けなかったことを書きます
今銀座の深水先生のところへ総義歯を教わりに行っているのは
決して基本を教わりに行っているわけではありません
総義歯というのは不思議なもので学校を卒業したばかりの
何の臨床経験のない歯科医師にも簡単に作ることは出来ます
ただそれに患者さんが満足することが出来るかというと
難しいと思います
歯科の保険制度は歯科医師の臨床のレベルが誰でも同じという
いわばありえない要素から成り立っているのです
考えに考え抜いた総義歯とただ型をとって何の考察もなく作ったものが同じ
保険点数であるということに大きな矛盾があります
考えに考え抜いた総義歯製作にはは技工士の経験と技術
が不可欠です
技工士も自分の理想を追求するにはそれなりの技工料が必要になってくるわけです
話が脇道に逸れましたが理想的な義歯とは何か?
ただ吸い付いて落ちないだけではだめです
入れていて何の違和感もなく
ここが重要なのですが
全く違和感がないということはかみ合わせも義歯の厚みも
前歯の大きさや位置もその人にピッタリと合っているという事なのです
インプラントでも矯正でもただやっているというレベルと極めているというレベルでは
仕上がりに雲泥の差があります
今私の歯科医院に通院して頂いている方の80%は予防の患者さんです
それは衛生士がきちんと管理していくべきものです
私の仕事は残りの20%なんですが
それをどんなレベルで行うのか
休日をセミナーに費やしてでも
いつか総義歯の名人と呼ばれるのが
私の大きな夢です

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