国立新美術館

昨日は退職したスタッフの手続きのために溝口にあるハローワークに寄った後、

六本木の国立新美術館で開催されているゴッホ展へと久々に夫婦2人で出かけました。

私は今まで余りゴッホの絵には興味がありませんでした。

しかしこの前子供たちとアルルの夜の港を描いた絵を観てからはすっかりゴッホの絵の魅力に

取り付かれてしまいました。

絵がうまいとか上手だとかいうレベルの物ではなく、絵全体から醸し出される

迫力が私を圧倒してしまいました。

勿論ゴッホの絵が全てそのような迫力を感じさせるかというとそうではありませんが

今回も私を圧倒した絵が2枚ありました。

それはアイリスを描いた絵と青い花瓶に飾ってある花を描いた物です。

同じ静物を描いていますが微妙に違っています。

しかしいずれも単なる花ではなく生命力やはかなさや物悲しさが一杯に感じられるのです。

そうかピカソのように形をいじらなくてもこういうやり方もあるのかと思いました。

もしゴッホがもっと長生きしてキュビズムに触れていたとしたら作風を変えていたのでしょうか?

いや、これはあくまで想像ですが形を大きく変えるのではなく、情緒とか感性の方に向かったのではないか

と思います。日本の浮世絵に興味を持っていたこともあり、繊細な物の中に独自の世界を確立したかもしれません。

できればもう少し長生きして欲しかったと思います。

家内はそれほど絵画には興味がありませんでしたが、これからもなるべく最高の物を

一緒に共有できるようにしたいと思います。

今度は一緒に昔お世話になった中村勘三郎の歌舞伎でも観に行くとするか。

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