冷泉家の至宝展に行って来ました
母が富山から上京して来ているので
こちらでしか見られない物を見せたいと思い、
東京都美術館で開催されている冷泉家の所蔵している
数々の和歌集や歴代の天皇が書かれた和歌集等を見てきました。
母は以前から俳句を少しばかりやっており、ジャンルは違っても
冷泉家の役割には興味があり、
同時に私は近くの西洋美術館でローマ帝国の遺産展をやっていた事もあって
久々に親子水入らずで出かけました。
都内は連休中のせいか随分閑散としており
車で25分弱で上野に着きました。
冷泉家の方は所蔵している書物の一部でしたが、
紀貫之直筆の私選和歌集や藤原定家の作品等、
それこそ、興味のある人にとっては、垂涎の作品が展示されていました。
冷泉家は中秋の名月の時には今でも一年に一回は一族が集まって、昔から続く
古式豊かな儀式を執り行っています。
我々庶民とは全くかけ離れた世界ですが、冷泉家が伝統を守り抜いて
来たからこそ、宮中やごく一部の公家の世界で詠まれて来た和歌も現代まで
続いています。これからも大切にしたいものです。
また、古代ローマ展では2000年前に滅亡したポンペイの人達の
生活が最新の発掘調査の結果を踏まえて、再現されていました。
初代ローマ皇帝アウグストゥスがどの位の権勢を誇っていたかが
解るような気がしました。
また火山灰の中に埋もれていたせいで当時の家の壁に描かれていた
フレスコ画の色鮮やかだった事!
まるで何年か前に描かれたもののようでした。
母親の元気なうちにまた興味のある場所に連れて行きたいと
思います。