デフレについて
世の中ではデフレの事が話題になっています。
デパートに出かけてみると飲食店はさすがに値下げはしていませんでしたが、
衣料品は高級品、例えばシャツ等はを2万円越えるような物は売れない
せいか品数が少なく、1万台の物が多く見られました。
ビームスのような購買層の年齢が幅広いショップでもそうなのですから
他の店も押して知るべしです。
デフレは一見消費者には利点が多いように思われますが、
実は利益を出すためには目立たないところで品質を落とさざる
を得ず、あまり良い事にはつながらないのです。
ここ最近の製造業はコストを下げるために製造を人件費の安い中国で行い
価格を抑えながらも利益を出すという事を繰り返して来ました。
2~3年前の好景気はそういうカラクリではなかったかと想像します。。
思い出して見て下さい。
今、中国の事をあれこれ言っていますが、30年前の日本も全く同じ
状況だったのではないかと思います。
そしてあえて言うならばあの大英帝国も同じ道を辿って来たのです。
イギリスは植民地でそれを行っていた為、利益はもっと大きかったでしょう。
今は時代の流れも速く油断していると主導権はあっと言う間に他の国
へ移ってしまいます。
今日本は大きな方向転換を迫られています。
かつてのようにガムシャラに頑張るだけでは利益はでません。
他国と違う事をしなければ。
アメリカは移民や他国の知性を柔軟に受け入れて自国の中に
経済サイクルを作り上げています。
日本は政府の無策もあって少子化が止まりません。
保護するべきところを保護せずに、変なところだけ自由競争にするから
時代の流れに翻弄されてしまうのです。
今小沢氏が中国を訪問しています。
その狙いがアジアで独自の経済圏を作る事にあるとすれば
さすがに鋭いと言わざるを得ないでしょう。
これからは、賛否両論あっても、中国との関係を無視しては
日本の経済は成り立たないでしょう。
ただ部門によっては相手を儲けさせる事も必要でしょう。
どこを譲って、どこで利益を得るのか?
政治のセンスが問われるでしょう。
そこで大局を見失い、自分の支持母体の利益を優先しているようでは
お先真っ暗です。