赤ちゃんの離乳食サポート:離乳食スプーン介助で大切なステップとポイント
ご挨拶
皆様こんにちは。夏休み中如何お過ごしでしょうか?
自宅マンションの中庭では7月の後半から早朝にラジオ体操が行われています。首からラジオ体操カードをぶら下げて中庭へ走る子供達を見かけると昔、私共の子供時代と何も変わらずホットします。
子供時代私は寝坊で2つ違いの兄に起され集合場所にギリギリ到着していました。懐かしい思い出です。
マンションの中庭で行われているラジオ体操は、早朝の愛犬モナの散歩と重なる時間なので私も参加させてもらっています。昔は、夏休みと言えば海水浴や盆踊り、毎日のプール通いそして2つ違いの兄とカブトムシやクワガタを自転車で採りに行きました。
採った虫達を時々近所のお友達と見せあいっこも楽しかったです。まるで男の子。
また低学年までは、母の実家・広島の豊島へ一か月滞在して瀬戸内海の浜で毎日海水浴をしたり、帰宅後はおばあちゃんにかき氷を作ってもらって食べたり夜には花火をしてもらったり楽しい思い出がたくさんあります。
そうした思い出の向こう側におばあちゃんの味、大きな中華鍋で作られた茄子のみそ炒めや七輪でじっくり焼いた焼き魚、アナゴのかば焼き、鯛めし、出汁をしっかりとった味噌汁。
どれも美味しい記憶としてそして私の舌に味覚としてしっかり記憶されています。
私は、幼いころから両家のおばあちゃん、母から家庭料理として旬の美味しいものを食べさせてもらっていたことをこのブログを書きながら再確認させてもらいました。
よく3歳までに味覚が育まれると言いますが私の味覚はこの時期にしっかり育まれていました。食いしん坊になったルーツもここにありました(笑)。
決して贅沢な生活ではなかったけれど両家の祖父母や両親、おじさん、おばさんの深い愛情を受けて自分たち兄妹が育ったことを改めて感謝します。
長い夏休みも現代の子どもたちは、習い事やお勉強に忙しい毎日とは思いますが、ご家庭の味に親しみゆっくり読書をしたり遊んだり身の回りの事を自分でやる訓練が実は振り返るととても大切であったように思います。どうかそんな夏休みを皆様が過ごされることを願います。
はぐかむ®離乳食スプーンアドバイザー
本題に入ります。今月は、先月受講した「はぐかむ®離乳食スプーンアドバイザー」になるために学んだ事をアウトプットします。
離乳食スプーン介助で大切なこと
赤ちゃんがまだ一人で座れない場合
一般的に5ヶ月に位になったら離乳食を開始すると思っている方が多いのが現実です。
実はお子さん一人ひとりみんな違うのです。体(体幹、手先、目や口)など様々な体の機能、そして精神的な成長、情緒などがある一定の所まで来ないと母乳やミルクを飲んでいたお子様が固形物を食べる成人嚥下に移行できないという事です。一人ひとりみな違うという事です。
早いからよいのではなく、じっくり自分の目の前にいる我が子を観察することを大切にしてほしいです。お子さんが離乳食を始めるには、様々な段階を経験し体や指先の成長、興味、体験が必要です。とても時間がかかります。そして保護者の愛情が土台の関わりが必要です。
スムースな離乳食がスタートできるよう体を整えていきましょう。
離乳食スタートするための具体的な条件
①座位が保てること
これがまだできないお子様は、体幹がまだ整っていないのでハイハイ、ズリバイが安心して出来る環境の確保、整理をし、腹筋、背筋胸筋等体中の筋肉の発達を促すために一緒に遊んだり、一緒にハイハイごっこしたり見守りましょう。あくまでも無理なく楽しく。皆さんが思っている以上に床遊びは大切です。無理やり座らせた座位ではなく赤ちゃんが自分でお尻でしっかり安定して座れるまで急がない事が大切。焦る必要は全くありません。うつ伏せで頭をしっかり持ち上げられる体勢ができると乳児嚥下から成人嚥下への移行準備をしていると考えてください床遊びで体幹を育てるところに立ち戻る
ことが大事です。
②おもちゃなめを積極的に
保護者は「汚い」と感じてしまうようですが興味を持ったものをつかんで口で確かめることは自ら食べる口・心・体を育むうえで大事なことです。歯固めやおもちゃ舐め等「食べる」の準備を沢山させましょう。
③授乳時間のリズムが出来ている
授乳時間の間隔が3~4時間あけられるリズムが出来ていると授乳と離乳食をスムーズに置き換えられます。泣いたら授乳は卒業です。
赤ちゃん冒険を見守る姿勢を大切にし、我が子を信じて安全な環境を整えて見守ってあげてください。食べるようになるまで様々な経験や発達、体験が必要です。保護者の役割は、お子様が楽しく冒険出来るように声掛けしたり環境を整えましょう。
赤ちゃんが一人で座れる場合
赤ちゃんが一人で座れるようになったら離乳食スタートです。
はじめての離乳食スプーン介助のポイント
大人の顔が見える位置で赤ちゃんに声掛けをしながら目と目を合わせ一口量を乗せたスプーンを見せます。
①赤ちゃんがスプーンを見る
赤ちゃんがスプーンを目でとらえたことを確認します。
②赤ちゃんの下唇にスプーンをピタッと置く
- この時アーんと保護者は言わない!
- 赤ちゃんの手が出てきても払ったり、抑えたりしないこと
- 赤ちゃんと同じ高さで行う
- 保護者は、脇をしめる
③赤ちゃんがが上唇を下ろしたらスプーンをまっすぐスーッと抜く
赤ちゃんは、下唇にスプーンが置かれると、本能で上唇が下ります。将来のその子の一口量を知ることにつながります。
④お口の動きを確認する
もぐもぐゴックンしているか確認してください。
この時、べーとすることが多い場合は、まだ離乳食は早いと判断しましょう。
離乳食介助時に気をつける事
🥄必ずスプーンを赤ちゃんに見せる
🥄スプーンののせる量が多すぎてはいけない
🥄口の奥に入れこまない
🥄下の歯や歯肉より奥にいかない
🥄閉じるまで待つ
🍒スプーン介助は、『見る、ピタッ、パクッ、スッ』 🍒
離乳食スプーンで大事にしたいこと
- 大人の“待つ“が大切
- 親子で楽しく練習♪
- タイミング、テクニックをつかむ
- 声掛け おいしかったね! 上手にできたね!って声掛けする
離乳食スプーン介助NG例
- 赤ちゃんの顔や口、表情を見ずに口に運ぶ(後ろ。横から等も)
- スプーンを奥まで入れ込む
- スプーンを上顎になすり付けて食べさせる
- スプーンに山盛りにのせる
- まだ口の中に入っているのに、次の一口を入れる
- 赤ちゃんの手を抑える
- 声掛けしない
など
まとめ
今回、はぐかむ離乳食スプーン介助を教わりながら感じた感想は、知らないことは怖いと感じました。今から28年前の私自身大真面目に離乳食に取り組んでいました。
育児書に書いてあることを何の疑いもなく、生後半年になったからと離乳食をスタートさせました。幸いにも娘たちは、今29歳になりますがむし歯もなく健康に成長しています。しかしはぐかむ®離乳食スプーンに込められたむし歯予防歯科のメソッドをあの時に知っていたら、もっと楽に、もっと楽しく離乳食を進めることができました。
自分の子育てには残念ながら間に合いませんでしたが、だからこそこのはぐかむ®離乳食スプーンを通じての離乳食スプーン介助を、未来ある赤ちゃんとご家庭にお伝えしたいと強く思う機会となりました。
野上歯科医院の一番大切にしていることは、健康なお口で生涯食事を楽しみご自身の人生を幸せに送っていただくお手伝いをすることです。
体に優しい治療や予防をご提供できるように努力しております。
赤ちゃん期からできるむし歯予防として取り組みとして、はぐかむ®離乳食スプーンの紹介を通じ、噛む子を育むための手づかみ離乳食の大切さを、一人でも多くのご家庭にお伝えしたいということが私のこれからのミッションだと気が付きました。
院長の大切にしている体に優しいレーザー治療を海に例えるなら、野上歯科医院の予防歯科は森です。森の源流となる離乳食スタートを単に栄養補給の離乳食ではなく、【噛むを育み】むし歯ゼロ目指す、離乳食である事を私、惠子ママはスプーンアドバイザーとしてお伝えできるよう貢献したいと思います。🍒
野上歯科医院 hahahaサロンさくらんぼ🍒ロイヤルむし歯予防マイスター®野上恵子